...直ぐ有り合せの麺麭屑(パンくづ)と...
薄田泣菫 「茶話」
...……グルルル……ロンド!その足踏が!おれたちの胃の腑を空らっぽにしたんだ慾望が忍従を棄てて生長した燃える食慾 空らっぽの胃の腑は夢をみる何?……何!団結! その力の勝利!おれたちの手に麺麭!誰から? おれたちの握り合った手だ神 僧侶 寺院 政府 資本家そいつらからめしが麺麭が来たか?いや...
陀田勘助 「手をさし延べよう!」
...いくら論じたって彼らには金輪際(こんりんざい)わかりっこないことを知っているからだ――私は紳士的微笑とともにしずかに麺麭(パン)をむしりながら話題を転じただけだった...
谷譲次 「踊る地平線」
...その特質をスクルージは既に麺麭屋の店で気が附いていたのである...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...林檎麺麭其他食料品を購はむとて...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...みんな麺麭(パン)を離れている」平岡は不思議に不愉快な眼をして...
夏目漱石 「それから」
...折々機嫌(きげん)のいい時は麺麭(パン)の粉(こ)などを人指指(ひとさしゆび)の先へつけて竹の間からちょっと出して見る事があるが文鳥はけっして近づかない...
夏目漱石 「文鳥」
...乾物(かんぶつ)屋と麺麭(パン)屋の間に...
夏目漱石 「門」
...乾麺麭(かんパン)をくだいた粉(こ)にまぶして油で揚げたもので...
久生十蘭 「キャラコさん」
...乾麺麭(かんパン)でもかじって我慢するよりしようがないことになった...
久生十蘭 「キャラコさん」
...番犬が得たり賢しとその美味(おいし)い麺麭菓子をぱつくりくはへては...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...片手(かたて)に牛酪麺麭(バターパン)を一(ひ)ト片(かけ)持(も)つて入(はい)つて來(き)ました...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...いかにも麪麭でないが貴命通り甘麪麭(スイートブレット)だと言い張り...
南方熊楠 「十二支考」
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三好達治 「一點鐘」
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三好達治 「短歌集 日まはり」
...眼の前に並んでいる四種の料理……「豆スープ」と「黒麺麭(パン)」と「ハムエッグス」と「珈琲(コーヒー)」を誂(あつら)えたのか……一つも頭の中に残っていなかった...
夢野久作 「暗黒公使」
...そっくりそのままの……黒麺麭と...
夢野久作 「暗黒公使」
...其れから近所で麺麭(パン)と塩豚(ジヤンポン)とを買つて来て午飯(ひるめし)を食ひ初めた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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