...その虫は吾々の穀倉を荒らして麩(ふすま)だけを残す...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...馬鈴薯(じやがいも)の天麩羅(てんぷら)が好きで...
薄田泣菫 「茶話」
...天麩羅と天国12・12(夕)米国にバアナムといふ宣教師がゐる...
薄田泣菫 「茶話」
...右側は奴(やっこ)の天麩羅(てんぷら)といって天麩羅茶漬(ちゃづけ)をたべさせて大いに繁昌をした店があり...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...この間も阿母さんが天麩羅(てんぷら)おごったんだけれど...
徳田秋声 「仮装人物」
...天麩羅(てんぷら)か何か...
徳田秋声 「黴」
...天日(てんぴ)に曝(さら)して乾かしてから生麩(なまふ)の粉などを入れてな...
中里介山 「大菩薩峠」
...おい天麩羅を持ってこいと大きな声を出した...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...迷亭が金魚麩ならあれは藁(わら)で括(くく)った蒟蒻(こんにゃく)だね...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...天金といった天麩羅屋は...
野村胡堂 「江戸の昔を偲ぶ」
...加十も止むを得ず野太い口を開いて麩(ふ)呑みに呑み込むと...
久生十蘭 「魔都」
...譬喩の句は松に藤蛸木(たこき)にのぼるけしきあり 宗因もちに消ゆる氷砂糖か不尽(ふじ)の雪 同錦手や伊万里(いまり)の山の薄紅葉 同鴨の足は流れもあへぬ紅葉かな 同蓬莱(ほうらい)や麓(ふもと)の新田干鰯(ほしいわし)栄政(えいせい)呉竹(くれたけ)や大根おろし軒の雪 心色是は又水の月とる麩(ふ)売なり 未計の如き...
正岡子規 「古池の句の弁」
...天麩羅飯(てんぷらめし)も出来れば五目鮨(ごもくずし)も出来るというような訳で茶話会の傍(かたわ)ら食物の共進会が始まった様(よう)な訳です...
村井弦斎 「食道楽」
...しかし一番大切なのはこの煉り方で根気好く煉っているとちょうど生麩(なまぶ)のようになって来てブツリブツリと中が泡立ちます...
村井弦斎 「食道楽」
...」「では麩(ふ)でもおあがり...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...麩なんかぐにゃぐにゃしていや...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...麩になり生麩になる部分が今よりもはるかに多いので...
柳田國男 「食料名彙」
...天麩羅、おでん、すし、一ぜんめし、酒肴、一品洋食、支那料理、簡易食堂、平民バーといったようなのが東京市中到る処にある...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
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