...「こんな堅(かた)い蕎麥(そば)が食(く)はれるかい...
泉鏡太郎 「麻を刈る」
...麥畑入り込み、竹林、雜木林相接し、松林もあり...
大町桂月 「久地の梅林」
...少し離れて大小いろ/\の麥藁帽...
高濱虚子 「俳諧師」
...麥はまだ僅に芽を出した處がある位であつた...
寺田寅彦 「寫生紀行」
...*聖麥握る衆の中...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...堤防の斜面にも麥植ゑられ菜の花猶咲殘りたり...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...田舍の正月が近づいたので其用意に蕎麥や小麥や蜀黍の粉を挽くのである...
長塚節 「芋掘り」
...此の緩漫な運動が繰り返されて米でも麥でも搗かれるのである...
長塚節 「痍のあと」
...おつぎのまだ短(みじか)い身體(からだ)は麥(むぎ)の出揃(でそろ)つた白(しろ)い穗(ほ)から僅(わづか)に其(そ)の被(かぶ)つた手拭(てぬぐひ)と肩(かた)とが表(あら)はれて居(ゐ)る...
長塚節 「土」
...疾(とう)から玉蜀黍(たうもろこし)が竈(かまど)の灰(はひ)の中(なか)でぱり/\と威勢(ゐせい)よく燃(も)える麥藁(むぎわら)の火(ひ)に燒(や)かれて...
長塚節 「土」
...「蕎麥(そば)ツ掻(かき)なんぞにしたつて詰(つま)りやしねえ...
長塚節 「土」
...米(こめ)には挽割麥(ひきわり)が交(まじ)つて居(ゐ)る...
長塚節 「土」
...麥束を背に負つた...
林芙美子 「屋久島紀行」
...一家路頭に迷はせるばかりにした麥酒釀造仲間の山師連の憎くてならぬことや...
三島霜川 「昔の女」
...懷しげな冬がれの麥畠が見え...
室生犀星 「京洛日記」
...小麥のサナゴは多くは鷄の飼料であつた(土の色一二卷三號)...
柳田國男 「食料名彙」
...麥は穗を孕(はら)み...
若山牧水 「樹木とその葉」
...すると一年の殆んど全部をその山畑の僅かな麥のために費すことに當るのである...
若山牧水 「樹木とその葉」
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