......
饗庭篁村 「木曾道中記」
...麥藁帽(むぎわらばう)が山腹(さんぷく)の草(くさ)を縫(ぬ)つて上(のぼ)ると...
泉鏡太郎 「飯坂ゆき」
...フラマンの小麥船...
アルテュル・ランボオ 上田敏訳 「醉ひどれ船」
...麥の芽をふんで居る母親達の姿が哀れに見えた...
寺田寅彦 「寫生紀行」
...あたりに麥の畑廣く...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...小麥と交ざし作りの豌豆が小麥の莖にからみながら立ちあがつてしほらしい花をびつしりとつけて居る...
長塚節 「芋掘り」
...腹あつためるにや蕎麥掻の方がえゝや」といふと「蕎麥掻はえゝな...
長塚節 「芋掘り」
...麥の穗は乾いた土の如くこまやかに見える...
長塚節 「おふさ」
...麥が刈られてさうして椋鳥が群を成して空を渡る頃村のうちには毎日麥搗く杵の響が大地をゆすつてどこかに聞える...
長塚節 「寫生斷片」
...麥藁が一杯に敷かれて蔓は其褥を這うて居ます...
長塚節 「白瓜と青瓜」
...然(しか)も氣(き)の乘(の)らぬ樣(やう)に又(また)蕎麥(そば)を臼(うす)へ打(う)ちつけ始(はじ)めた...
長塚節 「土」
...米(こめ)や麥(むぎ)や味噌(みそ)がそれでどうにか工夫(くふう)が出來(でき)た...
長塚節 「土」
......
長塚節 「長塚節歌集 上」
...薩摩の侍が日本の生麥(なまむぎ)と云ふ處で英人のリチャードソンと云ふ人を斬つたと云ふことが詳かに分つて居まして...
福澤諭吉 「明治三十一年三月十二日三田演説會に於ける演説」
...追分の供養塔などの立ち竝んだ村はづれ――北國街道と中山道との分(わ)か去(さ)れ――に立つて眞白な花ざかりの蕎麥畑などの彼方に眺めやつてゐると...
堀辰雄 「初秋の淺間」
...スマ小麥の外皮をフスマといふわけは...
柳田國男 「食料名彙」
...稻田を隔てゝ小高い丘の上には麥が黄になりかゝつて一面に連つてゐる...
吉江喬松 「山岳美觀」
...とさへ蕎麥通は云ふ...
吉川英治 「折々の記」
便利!手書き漢字入力検索