...青麟――青麟と中洲の関係は...
泉鏡花 「薄紅梅」
...龍(りう)麒麟等(きりんとう)も此中(このなか)に入(い)るものと思(おも)ふ...
伊東忠太 「妖怪研究」
...寧ろ順境に育まれた麒麟兒英一君を更に崇高なる人格に築き上げる素地を造つたものと謂へよう...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...ジャワから帰った武田麟太郎は...
豊島与志雄 「文学に於ける構想力」
...文獻通考は王應麟の玉海が詞學のために作られたのに對して...
内藤湖南 「支那史學史概要」
...勝麟太郎という軽輩を...
直木三十五 「南国太平記」
...ところでこの二人がまた背中合せだから、やりきれないよ」「どう背中合せだ」「小栗は勝を好まず、勝は小栗に服しない、小栗は保守で、勝は進取――性格と主義がまるっきり違っている」「そいつは困る、せっかく、なけなしの人材が二人ともに背中合せでは、さし引きマイナスになってしまう」「悪い時には悪いもので、困ったものさ」「で、小栗と、勝と、どっちが上だ、器量の恵まれた方に勢力を統制させずば、大事は托し難かろう」「さあ、器量という点になってみると、我等には何とも言えない――おのおの、一長一短があってな」「小栗はだいたい心得ているよ、あれは家柄がいい、ああいう家に生れた奴に、性質の悪い奴はないが、勝というのはいったい何だい、よく勝麟勝麟の名を聞くが、そんな名前は我々には何とも響かん――どんな家に生れた、どんな男なのだい」「そりゃ、家柄で言えば小栗とは比較にならん、小栗は東照権現以来の名家だが、勝などは四十俵の小身、我々仲間に於ても存在さえ認められなかったのだが――近頃めきめきと頭角を上げて来た、事実、稀代の才物ではあるらしい」「知りたいね、勝という男の素姓来歴を」「待ち給え」悪食家の一人が、この時、首を傾けて、「勝は四十俵の小普請(こぶしん)、石川右近の組下だが、勝の父は男谷(おたに)から養子に来たのだ」「男谷の……講武所の剣術方の男谷精一郎(下総守)か」「左様――彼、勝麟の父が、精一郎の弟になる...
中里介山 「大菩薩峠」
...当時評判の勝麟太郎の父親の自叙伝であるそうな...
中里介山 「大菩薩峠」
...心持ガヨカッタ」勝麟太郎の親父――小吉ともいえば...
中里介山 「大菩薩峠」
...荷風や武麟や丹羽のかく市井風俗との気稟のちがいを感じます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...あなたが(武麟評して大伽藍(がらん)のような構成だと云った)文芸講演会のトピックの意味も...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...実際もう半年以上も描けないようだったな」「狩野の麒麟児といわれたうえ...
山本周五郎 「おれの女房」
...四歳(よつ)になる三男の麟(りん)が又突然発※した...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...温厚(おとな)しい性質(きだて)の麟(りん)は一歳(ひとつ)違ひの其(その)妹よりも※の高い病人で居ながら...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...麒麟(きりん)の走獣に於ける...
和辻哲郎 「孔子」
...九州では大友宗麟の勢力が非常にのび...
和辻哲郎 「鎖国」
...これは元の宗麟夫人にとっては堪え難い侮辱であった...
和辻哲郎 「鎖国」
...しかし宗麟はおのれの子の面目を傷けることを欲しなかった...
和辻哲郎 「鎖国」
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