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芥川龍之介 「芥川龍之介歌集」
...麝香獣(じやかうじう)梅紅羅(ばいこうら)の軟簾(なんれん)の中に...
芥川龍之介 「動物園」
...この石に滲(し)みこんだ麝香(じやかう)か何かの匂のやうに得体(えたい)の知れない美しさは詩の中にもやはりないことはない...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...始めには水と一匹の麝香鼠の外には何もなかった...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...麝香猫のようにぷんぷんあたりを匂わせているのだ...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...麝香猫(じやかうねこ)のやうな香(にほひ)がぷん/\する...
薄田泣菫 「茶話」
...それは麝香めいた香(にお)いにかかわらず...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...麝香草(じゃこうそう)の花を詰めて腐敗を禦(ふせ)ぎ...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...まったくプリゴネ液と麝香草との作用なのでありますから...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...麝香(じゃこう)の気が殿上から殿外に溢れた...
田中貢太郎 「西湖主」
...これらの中にはダイオウ、ザクロの根(寄生虫に)、樟脳、トリカブト、大麻、鉄(貧血に)、ヒ素(マラリヤと皮膚病に)、硫黄(皮膚病に)、ナトリウムと銅の硫酸塩(吐剤)、カリ明礬、アンモニア塩、麝香、が含まれる...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...プーンと斯う麝香(ぢやかう)の匂ひがするだらう」「へエ?」八五郎は拳骨がモロに入りさうな...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...じつに微々彷彿としてただ僅かに麝香の香いの気がするかのように感ずる程度にすぎなく...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...ただ麝、麝鼠、麝牛、霊猫、海狸(ビーヴァー)等の体より分泌する諸香に遠く及ばねど、諸獣の胆や頑石や牡具の乾物も多少その用に充(あ)て得と言い置く...
南方熊楠 「十二支考」
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三好達治 「駱駝の瘤にまたがつて」
...腹の中は良心という麝香(じゃこう)でかおっていた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...貂蝉が幼少から持っていたらしい神符札(まもりふだ)やら麝香(じゃこう)などがはいっていた...
吉川英治 「三国志」
...ぷうんと蘭麝(らんじゃ)の薫(かお)りがする...
吉川英治 「私本太平記」
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