...花鳥の絵が実に麗しく...
上村松園 「画筆に生きる五十年」
...社会が見目麗しく変貌するや否や外力なしに自分自身を糺すものと期待される...
ジョージ・オーウェル George Orwell The Creative CAT 訳 「詩とマイクロホン」
...「吾が門に麗しき人あり」とまをしたまひき...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...爾に父母其妊める事を怪みて、其女に汝は自ら妊めり、夫なきに、何由にしてかも妊めると問えば答えて曰く、麗しき壮夫の、其姓名も知らぬが、毎夕に来て住める間に、自ら懐妊ぬという...
高木敏雄 「比較神話学」
...その花は「賑はしく麗しく且甚だ多く連らなりてさく花」と見えるから...
土田杏村 「あしびの花」
...少しの翳(かざ)しも止(とど)めない晴々しい麗しさであった...
徳田秋声 「仮装人物」
...空が晴れて日の光りが麗しかった...
豊島与志雄 「生と死との記録」
...麗しきアリスバの地に住みけるテウトラニスの子アクシロスを屠(ほふ)り...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...海を埋(う)めて粗野な街をひろげてゆく健康な三角洲をけなげな犯罪が花畑のやうに美しいほとりを堀割の麗しい濁流に沿ひて鮮な溺死体を迎へ涼しい肥料船へあひさつをかはしゆくてには水沫をあげる浚渫船の耀ける筋肉また...
仲村渠 「無機物地帯」
...よく晴れた麗しい日和で...
原民喜 「永遠のみどり」
...よく晴れた麗しい日和(ひより)で...
原民喜 「永遠のみどり」
...まあ彼(あ)の麗しい霞のたな引いたニール河の彼方を見て御覧!私達が今見渡すこの広い河の向ふまでを...
牧野信一 「青白き公園」
...つまり本筋にして眉目麗しく華やかであるなどという人材の登場は...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...その麗しくまた賢い心の夫人の苦悩は...
宮本百合子 「新しい船出」
...李朝の青磁が麗しく...
横光利一 「旅愁」
...霽れ間に空に立のぼった夕茜のひとときの麗しさ...
横光利一 「旅愁」
...従者に麗しい日傘をかざさせて...
吉川英治 「三国志」
...ご機嫌の麗しいおことばでもかかるに違いない――と...
吉川英治 「親鸞」
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