...次第に麓(ふもと)の方(かた)へ来りつ...
巌谷小波 「こがね丸」
...朝早くから山の麓(ふもと)に集まつた輩(てあひ)は...
薄田泣菫 「茶話」
...』そもそも北京(ペキン)郊外万寿山々麓の昆明湖...
太宰治 「俗天使」
...山の麓にありましたポンプという大きな町が...
中里介山 「大菩薩峠」
...わたくしも縁あってこの胆吹山の麓を汚(けが)しながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...噴火口から山の麓(ふもと)まで流れた岩のあとなんだから...
夏目漱石 「二百十日」
...これは上田が鹿島と一しよに高野山の麓(ふもと)で捕へられたために...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...実際はまたその外廓すなわち麓に当る区域をさしている...
柳田國男 「地名の研究」
...麓(ふもと)の海村には...
横光利一 「花園の思想」
...家康を伊賀山麓(さんろく)に迎え...
吉川英治 「新書太閤記」
...麓口(ふもとぐち)へ駈け降りていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...麓(ふもと)の居酒屋へよろけ込んだ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...おれたちのために、この人を死なせては」と、馬の背へ抱き上げ、なお何か、気丈な李応は、叫んでいたが「――ひとまず退(ひ)け」と、麓へさして、総人数、なだれて帰った...
吉川英治 「新・水滸伝」
...麓に近い平地に、味方の馬十数頭が隠してある...
吉川英治 「平の将門」
...誰か時折吹いているようでございます」「関の麓の時雨堂? ……ああ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...麓(ふもと)のほうからくる一節切(ひとよぎり)の音が途切れていた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...とほく來てこよひ宿れる海岸のぬくとき夜半を雨降りそそぐ信濃駒ヶ嶽の麓にて...
若山牧水 「樹木とその葉」
...追つ附け娘たちが麓から登つて來るからそしたら直ぐ行つて問合せませう...
若山牧水 「樹木とその葉」
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