...◇妙高山麓の、非常に有名なスキー場へ来たお金持らしい夫婦づれ...
石川欣一 「山を思う」
...権現山の麓へ差し掛かりし折から...
井上円了 「おばけの正体」
...麓村へ! その間...
海野十三 「人造人間エフ氏」
...山麓の博士の家へ持ちこませたことじゃった」「そうだそうだ...
海野十三 「地球盗難」
...道は山麓に通じて迂囘す...
長塚節 「草津行」
...その麓に蝟族する輩は...
新渡戸稲造 「武士道の山」
...前後の分別もなく、脅かされた鳥のようにパッと起上(おきあが)って、麓の方へ――、「待て待て、聴きわけのない女だ」赤崎才市の手が伸びると、お染の帯際を取ってグイと引戻(ひきもど)しました...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...双子山(ふたこやま)の麓(ふもと)を廻つたのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...〔日本 明治31・2・21〕五たび歌よみに與ふる書心あてに見し白雲は麓にて思はぬ空に晴るゝ不盡の嶺といふは春海(はるみ)のなりしやに覺え候...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...山麓や森の間に草葺の農家が散在するのを見るとき...
三上義夫 「芸術と数学及び科学」
...六四金沢村(かねさわむら)は白望(しろみ)の麓(ふもと)...
柳田国男 「遠野物語」
...岡の麓の路を曲がって渡波(わたのは)の松林に走り着こうとする時...
柳田国男 「雪国の春」
...ここは大文字の送り火で名高い如意嶽の麓で...
吉井勇 「老境なるかな」
...南北の麓にも堅陣をつらね...
吉川英治 「三国志」
...彼は闇も厭(いと)わず麓(ふもと)まで下りて行った...
吉川英治 「新書太閤記」
...花頂山の麓(ふもと)へ降りて行ってみた...
吉川英治 「親鸞」
...麓のほうからかすかに貝の音がながれたのである...
吉川英治 「親鸞」
...剣山(つるぎさん)の麓(ふもと)まで行って...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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