...僕は或敵意のある批評家の僕を「九百十年代の麒麟児」と呼んだのを思い出し...
芥川竜之介 「歯車」
...僕は或敵意のある批評家の僕を「九百十年代の麒麟児」と呼んだのを思ひ出し...
芥川龍之介 「歯車」
...しかも左近将監のいいふらしたうわさ――九州の麒麟児(きりんじ)といわれる碁の天才小金吾を...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...せっかくながらそれほど貧しくては芸道の上達も覚束(おぼつか)ないもちろん事と品によっては無報酬(むほうしゅう)にて教えてやらぬものでもないがそれは行く末に望みもあり万人に才を惜(お)しまれるような麒麟児(きりんじ)に限ったこと...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...飲んだくれの父の子に麒麟児(きりんじ)が生(お)い立ち...
寺田寅彦 「沓掛より」
...麒麟児の名を博してからは...
長谷川時雨 「竹本綾之助」
...塾ちゅうの麒麟児(きりんじ)などといわれた...
山本周五郎 「おれの女房」
...実際もう半年以上も描けないようだったな」「狩野の麒麟児といわれたうえ...
山本周五郎 「おれの女房」
...冀城(きじょう)の麒麟児(きりんじ)だといっていたほどですよ」そんな噂なども交わされながら...
吉川英治 「三国志」
...この麒麟児(きりんじ)が生れ出たか」とわが子ながら見惚(みと)れて云った...
吉川英治 「三国志」
...あの麒麟児(きりんじ)が...
吉川英治 「神州天馬侠」
...麒麟児(きりんじ)は悪うすると若死をしますでな」と注意した老人もある...
吉川英治 「親鸞」
...麒麟児(きりんじ)かしらぬが...
吉川英治 「親鸞」
...北嶺(ほくれい)の麒麟児(きりんじ)の聞えたかく...
吉川英治 「親鸞」
...祖父が宗門の麒麟児(きりんじ)として愛し...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...加藤清正に懇望(こんもう)されて肥後へ高禄でよばれて行った麒麟児(きりんじ)の兵庫利厳(ひょうごとしとし)などという「偉大なる蛙(かわず)」をたくさんに時勢の中へ送っている...
吉川英治 「宮本武蔵」
...麒麟児(きりんじ)だとかいわれていただけに...
吉川英治 「宮本武蔵」
...こんな麒麟児(きりんじ)が生れつつあったのか――と...
吉川英治 「宮本武蔵」
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