...――「麒麟(きりん)」の冒頭の数頁は直(ただ)ちにこの興味を与へる好個(かうこ)の一例となるであらう...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...龍(りう)麒麟等(きりんとう)も此中(このなか)に入(い)るものと思(おも)ふ...
伊東忠太 「妖怪研究」
...一体麒麟という獣は……」博士はこの獣について事細かに述べ立てようとした...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...」館長は麒麟をアフリカ産のジラフだと知ろうはずがなく...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...「そして麒麟の頭が天井につかえるなら...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...麒麟児(きりんじ)はいないか...
太宰治 「彼は昔の彼ならず」
...寧ろ順境に育まれた麒麟兒英一君を更に崇高なる人格に築き上げる素地を造つたものと謂へよう...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...十五魯の哀公(あいこう)が西の方(かた)大野(たいや)に狩(かり)して麒麟(きりん)を獲(え)た頃...
中島敦 「弟子」
...しかも天才麒麟児(きりんじ)として...
長谷川時雨 「竹本綾之助」
...――綾ちゃんは今年十二だが大人(おとな)も跣足(はだし)の巧者で真に麒麟児だね――との小書(こが)きがつけてあった...
長谷川時雨 「竹本綾之助」
...麒麟(きりん)が池へ水を飲みに来たような姿勢をとると...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...麒麟も老ゆれば駑馬に劣るといふ譬のあることをお忘れなさいますな...
牧野信一 「悲しき項羽」
...麒麟山に炎ゆる火柱の光りに照されて...
牧野信一 「闘戦勝仏」
...惟うに麒麟や鳳凰...
南方熊楠 「十二支考」
...「麒麟(きりん)の頭にも角(つの)がある...
吉川英治 「三国志」
...かくれた麒麟(きりん)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...河北(かほく)の玉麒麟(ぎょっきりん)をご存じなかったのですか」「されば...
吉川英治 「新・水滸伝」
...老ゆれば駄馬に劣る麒麟(きりん)にもひとしい...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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