...それは恐らく麒麟(きりん)の代りに...
芥川龍之介 「邪宗門」
...(僕は木目(もくめ)や珈琲茶碗の亀裂(ひび)に度たび神話的動物を発見していた)一角獣は麒麟(きりん)に違いなかった...
芥川竜之介 「歯車」
...)一角獣は麒麟(きりん)に違ひなかつた...
芥川龍之介 「歯車」
...――「麒麟(きりん)」の冒頭の数頁は直(ただ)ちにこの興味を与へる好個(かうこ)の一例となるであらう...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...『我々みたいに碁を知らん者に向つては麒麟で...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...麒麟(きりん)も老いては土馬に劣ると申す事あり...
太宰治 「もの思う葦」
...しかも左近将監のいいふらしたうわさ――九州の麒麟児(きりんじ)といわれる碁の天才小金吾を...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...麒麟(きりん)のように清楚なエスパノ・スイザ...
谷譲次 「踊る地平線」
...せっかくながらそれほど貧しくては芸道の上達も覚束(おぼつか)ないもちろん事と品によっては無報酬(むほうしゅう)にて教えてやらぬものでもないがそれは行く末に望みもあり万人に才を惜(お)しまれるような麒麟児(きりんじ)に限ったこと...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...同第四号所載小説『麒麟』...
永井荷風 「谷崎潤一郎氏の作品」
...これまた麒麟(きりん)老ゆるも駑馬(どば)に劣るに至らざる工夫(くふう)...
新渡戸稲造 「自警録」
...惟うに麒麟や鳳凰...
南方熊楠 「十二支考」
...この麒麟児(きりんじ)が生れ出たか」とわが子ながら見惚(みと)れて云った...
吉川英治 「三国志」
...「これは麒麟児(きりんじ)だ」そして藤吉郎の方へ...
吉川英治 「新書太閤記」
...玉麒麟(ぎょっきりん)といえば...
吉川英治 「新・水滸伝」
...「山東呼保義(さんとうのこほぎ)」一旒には「河北玉麒麟(かほくのぎょっきりん)」としるされていた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...麒麟児(きりんじ)かしらぬが...
吉川英治 「親鸞」
...麒麟(きりん)の走獣に於ける...
和辻哲郎 「孔子」
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