...それは恐らく麒麟(きりん)の代りに...
芥川龍之介 「邪宗門」
...「麒麟(きりん)はつまり一角獣ですね...
芥川竜之介 「歯車」
...僕は或敵意のある批評家の僕を「九百十年代の麒麟児」と呼んだのを思い出し...
芥川竜之介 「歯車」
...麒麟(きりん)が常の水かひ場...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...麒麟は多くの動物のうちでも...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...麒麟が化けた猫を見出せなかった如く...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「青玉の十字架」
...谷崎氏は小説『麒麟』の書き出しに於ても亦同じやうな一種独得の筆法を以て...
永井荷風 「谷崎潤一郎氏の作品」
...十五魯の哀公(あいこう)が西の方(かた)大野(たいや)に狩(かり)して麒麟(きりん)を獲(え)た頃...
中島敦 「弟子」
...これまた麒麟(きりん)老ゆるも駑馬(どば)に劣るに至らざる工夫(くふう)...
新渡戸稲造 「自警録」
...しかも天才麒麟児(きりんじ)として...
長谷川時雨 「竹本綾之助」
...腹いっぱいに空気を詰め込んだゴムの象や麒麟(きりん)や虎...
久生十蘭 「キャラコさん」
...麒麟(きりん)の浮嚢(うきぶくろ)で遊んでいる五六人のお嬢さんの組へ叫びかけて見る...
久生十蘭 「キャラコさん」
...間もなく如意棒の先端が麒麟山の一角に達した...
牧野信一 「闘戦勝仏」
...麒麟山百万の化物は一匹も残らず焼け死んでしまつた...
牧野信一 「闘戦勝仏」
...支那で麒麟(きりん)は五彩を具うなどいうもこんな事から起ったらしく...
南方熊楠 「十二支考」
...惟うに麒麟や鳳凰...
南方熊楠 「十二支考」
...冀城(きじょう)の麒麟児(きりんじ)だといっていたほどですよ」そんな噂なども交わされながら...
吉川英治 「三国志」
...折しも盧の大旦那――綽名(あだな)玉麒麟(ぎょくきりん)が――番頭(ばんとう)丁稚(でっち)をさしずしてしきりに質(しち)流れの倉出し物と倉帳(くらちょう)との帳合(ちょうあい)をやっていたが...
吉川英治 「新・水滸伝」
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