...僕は或敵意のある批評家の僕を「九百十年代の麒麟児」と呼んだのを思ひ出し...
芥川龍之介 「歯車」
...「いくら麒麟だって...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...一体麒麟という獣は……」博士はこの獣について事細かに述べ立てようとした...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...」館長は麒麟をアフリカ産のジラフだと知ろうはずがなく...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...しかも左近将監のいいふらしたうわさ――九州の麒麟児(きりんじ)といわれる碁の天才小金吾を...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...自分は殊にこの『麒麟』の文章を以て...
永井荷風 「谷崎潤一郎氏の作品」
...麒麟(きりん)が池へ水を飲みに来たような姿勢をとると...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...麒麟も老ゆれば駑馬に劣るといふ譬のあることをお忘れなさいますな...
牧野信一 「悲しき項羽」
...麒麟山に炎ゆる火柱の光りに照されて...
牧野信一 「闘戦勝仏」
...雲程万里鵬の勢ひで南の方麒麟山の空へ駆つた...
牧野信一 「闘戦勝仏」
...狩野家の麒麟児とまでいわれる近恒を...
山本周五郎 「おれの女房」
...このとき天が麒麟児(きりんじ)をめぐんで...
吉川英治 「黒田如水」
...江東の麒麟児(きりんじ)とは...
吉川英治 「三国志」
...かくれた麒麟(きりん)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...まんまと玉麒麟(ぎょっきりん)を惑(まど)わし去ること宋江(そうこう)に叱られて...
吉川英治 「新・水滸伝」
...折しも盧の大旦那――綽名(あだな)玉麒麟(ぎょくきりん)が――番頭(ばんとう)丁稚(でっち)をさしずしてしきりに質(しち)流れの倉出し物と倉帳(くらちょう)との帳合(ちょうあい)をやっていたが...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ここに玉麒麟(ぎょくきりん)の盧俊儀(ろしゅんぎ)がおる! わしが相手を斬り伏せ叩き伏せたら...
吉川英治 「新・水滸伝」
...かねて燕青の身に万一があってはと案じて山寨(やま)から密かにこれへ来ていた――玉麒麟(ぎょくきりん)の盧俊儀(ろしゅんぎ)...
吉川英治 「新・水滸伝」
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