「鹿爪らしい」の意味
慌ただしい様子
小説での「鹿爪らしい」の使い方
...鹿爪らしい顏をして訊くのであつたが...
石川啄木 「赤痢」
...『加藤醫院』と鹿爪らしい楷書で書いた...
石川啄木 「鳥影」
...このように先生が鹿爪らしい調子でものを言い出した時には...
太宰治 「黄村先生言行録」
...房一はどこか鹿爪らしい恭順な面持で...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...「では目録を読上げてみましょう」とクレーヴン探偵は鹿爪らしい顔をして一枚の紙を取上げた...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「作男・ゴーの名誉」
...』と故意(わざ)と鹿爪らしい調子で訊く...
徳田秋聲 「媒介者」
...私はその頃から鹿爪らしい大人の殻をとほして中にかくれてる滑稽な子供を見るやうになつてたので一般の子供がもつてるやうな大人といふものに対する特別な敬意は到底もち得なかつたのである...
中勘助 「銀の匙」
...正確なところは……」と鹿爪らしい声でたずねた...
久生十蘭 「金狼」
...医学博士の鹿爪らしい八字髭と...
火野葦平 「花と龍」
...鹿爪らしい顔で読む...
火野葦平 「花と龍」
...彼はちやうど陪審官が補祭の娘に向つてするやうな鹿爪らしい顔で女の手に接吻して...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...いか程白々しく鹿爪らしい顔をしてゐたつて...
牧野信一 「或る五月の朝の話」
...湯殿から満里子に呼ばれる私が鹿爪らしい顔つきでポンプをあをりに行くところを長閑にからかふ言葉ではあつたが...
牧野信一 「サロメと体操」
...さうして先刻(さつき)と同じやうな鹿爪らしい顔付で...
牧野信一 「失題」
...このあたりで貧相な鹿爪らしい顔つきをしてゐるのは樽野唯ひとりであつた...
牧野信一 「村のストア派」
...何時ものように昨夜のことを冷笑(ひやか)しもせずに鹿爪らしい顔をしていた...
宮嶋資夫 「恨なき殺人」
...きうくつな鹿爪らしいものばかりが重なつて感じられた...
室生犀星 「京洛日記」
...鹿爪らしい嘘ッ八の問屋じゃねえか...
吉川英治 「大岡越前」
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