...はじめて鸚鵡に見返して...
泉鏡花 「印度更紗」
...……『獏鸚』以上の隠し文句なんだ」帆村がそう云ったとき...
海野十三 「獏鸚」
...例の『獏鸚』の方はどうしたのかネ」「うん『獏鸚』か...
海野十三 「獏鸚」
...僕の手に入ろうとした密書の方には(獏鸚したから安心しろ)というような報告が認められてあったのだろう...
海野十三 「獏鸚」
...それが鸚鵡石であった...
江見水蔭 「丹那山の怪」
...鸚哥はそこからの秘密の使者(つかひ)ででもあるやうに...
薄田泣菫 「茶話」
...「お! 紅鶴もいるぞ!」そして極楽鳥も!鸚鵡(おうむ)も鸚哥(いんこ)も! しかも我々の攀(よ)じている径の両側を掩(おお)うた橄欖樹の間々には...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...鸚鵡石(おうむいし)で鉦(かね)や鈴や調子の高い笛の音の反響しないという記事とは相照応する点がある...
寺田寅彦 「化け物の進化」
...鸚鵡の冠毛のように白髪をそそけさせた六十歳ばかりの西洋人が...
久生十蘭 「黄泉から」
...ホテルは鸚鵡鸚鵡の耳からジユリエツトが顏を出すしかしロミオは居りませんロミオはテニスをしてゐるのでせう鸚鵡が口をあけたら黒ん坊がまる見えになつた彼はもう一度それを讀み返さうとしたが...
堀辰雄 「ルウベンスの僞畫」
...鸚鵡返しに点頭いて凝ツと...
牧野信一 「毒気」
...真を模せんとしたる古画家の志を忘れたる日本画家は鸚鵡(おうむ)につきて人語を学ばんとする者なり...
正岡子規 「病牀譫語」
...薄桃色と青とで彩色(いろど)ったような鸚鵡(おうむ)が...
松本泰 「P丘の殺人事件」
...廊下の隅に吊るした鸚哥(いんこ)の籠の前にふき子が立っている...
宮本百合子 「明るい海浜」
...三日(みか)の花鸚鵡(おうむ)尾長(おなが)の鳥軍(とりいくさ)重五(じゅうご)しら髪(かみ)いさむ越(こし)の独活苅(うどがり)荷兮(かけい)もしくはその第四の巻の...
柳田国男 「木綿以前の事」
...王が真暗な室(へや)の中(うち)に鸚鵡の籠を置いて...
夢野久作 「白髪小僧」
...なぜこの鏡と鸚鵡が悪魔の片われなのだ...
夢野久作 「白髪小僧」
...鸚鵡を追ひ驅けまはして戲れてゐた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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