...渠は今一つを拵らへて貰つたが...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...支那では女の出来が日本ほど思はしくないので那地(あちら)の画家(ゑかき)は女房(かない)の他に今一つ豆猿を飼つてゐる...
薄田泣菫 「茶話」
...ジヨオジ陛下には今一つ道楽がある...
薄田泣菫 「茶話」
...今一つ料理さへ味はふ事の出来る安値(あんちよく)な世界がこの世の中にあるといふ事である...
薄田泣菫 「茶話」
...又今一つの反對は...
高田力 「ベーシック英語」
...ただそうした捜索の結果として今一つ判明したことは...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...しかし今一つ例の七ルウブルの一ダズンの中の古襟のあったことを思い出したから...
オシップ・ディモフ Ossip Dymoff 森鴎外訳 「襟」
...今一つついでにいうが...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...世界一空気のきれいな処観測所のある山稜は、今一つの高山、一万三千七百フィートのマウナ・ケアとちょうど対峙(たいじ)した形になっていて、その間に広い鞍部(あんぶ)地帯がある...
中谷宇吉郎 「黒い月の世界」
...平面樹枝状の結晶 ×13.5段々鼓の側面今一つこの十勝岳の観測地点は気温も全く申分ない条件をそなえているのである...
中谷宇吉郎 「雪の十勝」
...霞亭の新居には今一つの疑問がある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...今一つは、驚くべし、兄と自分とに渾名(あだな)がついていて、醜い自分が猿と言われると同時に、兄までが猿引きと言われているということである...
森鴎外 「安井夫人」
...今一つの例をいえばバンチクとバンチャは...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...更に今一つの心配は...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...今一つ急行電車専用の線路を作らねばならぬかも知れぬ...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...それから今一つ重要な事は...
夢野久作 「少女地獄」
...頭を今一つ下げた...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...それも御座いますが今一つ……現在...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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