...鷲郎が横腹を引※(ひきつか)めば...
巌谷小波 「こがね丸」
...途端にギュッと僕の両の利腕を鷲づかみにすると...
海野十三 「深夜の市長」
...鷲はどこへ往つたか知ら...
薄田泣菫 「森の声」
...御承知の通り大鷲(おおとり)神社の境内は狭いので...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...鷲尾はあわててドテラをひっかけた...
徳永直 「冬枯れ」
...その人間の顔は鷲尾が子供のころ...
徳永直 「冬枯れ」
...フランスの鷲の勇士のまわりに風にひるがえってる三色旗に雨注した...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...あれあれ、米友さんに追いかけられて、あの鷲が逃げますよ――逃げるのはいいが、弁信さんを落さなければ――あ、かなわない、鷲の逃げるのよりも、棒に乗って追いかける米友さんが早い、もう、やがて追いつく、鷲は、あれあれ越中の立山(たてやま)の方へ向って逃げるが、逃げ間に合わない、あの分では、米友さんが鷲に追いつくに違いない、追いつけば米友さんのことだから、いきなり鷲に向って組みつくに違いない、いくら米友さんが強いからといって、裸同様の身で、嘴(くちばし)と爪とを持っている鳥の王様にまともに向ってはたまるまい――あれあれ、鷲の仲間が、あの通り、山々から幾羽も幾羽も飛び出して来ました...
中里介山 「大菩薩峠」
...その頃はまだ帝室の紋章たる*2双頭の鷲を看板につけていたのが穢(きた)なく黝(くす)んでしまったやつである...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...「見られたか『荒鷲』隊! 降伏せぬ者の最期はあれですぞ...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...鷲尾雨工って人、たしかにさういふ人がゐると思ふが、ハッキリさういふ名の人に会った夢を見た...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...しかるにその後、仏人サミュール・ド・シャムプレーンの『一五九九―一六〇二年西印度および墨西哥』(ナラチヴス・オヴ・ア・ヴォエージ・ツー・ゼ・ウェスト・インジース・エンド・メキシコ、一八五九年英訳)を見るに、メキシコの響尾蛇の頭に両羽あり、またその地に竜を産し、鷲の頭、蜥蜴(とかげ)の身、蝙蝠(こうもり)の翹(つばさ)で、ただ二大脚あり...
南方熊楠 「十二支考」
...さすがの鷲もそれには少し困つたところを...
宮原晃一郎 「子良の昇天」
...峻厳な茶色でくまどられた鷲鼻の隠者の剃った丸い頭の輪廓とその後にかかっている円光のやや薄平たい線とが...
宮本百合子 「伊太利亜の古陶」
...……今に鷲尾の何とかやらがやって来たらどうするんだえ? ねえお前さん...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
......
三好達治 「わが路ゆかむ」
...関東の方でも那須(なす)の矢又(やまた)村の鷲子(とりのこ)神社に...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...鷲(わし)の行方(ゆくえ)をつき止(と)めるまで...
吉川英治 「神州天馬侠」
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