...よろこび勇んで四人はとある漁船のかげに一休みしたのであるが...
伊藤左千夫 「紅黄録」
...「そんじゃ、飯(めし)でも喫(く)って、一休みして、はじめるかの」と、一人は体を起して両手を端(さき)さがりにうんと拡(ひろ)げながら背のびをした...
田中貢太郎 「岩魚の怪」
...松木は一休みもしなかった...
豊島与志雄 「古井戸」
...自分が拾われたというところへ来て一休み...
中里介山 「大菩薩峠」
...獣の狂うような渦巻が急にいくらか和(やわ)らかになってきたようだと感じた途端――女の声で、「マドロスさん、いいかげんになさい、そんな乱暴をしないで、わたしのところへ来てお休みなさい、まだ夜が明けたわけじゃないから、もう一休み、ゆっくりと寝ましょうよ、ね、マドロスさん……」それは、兵部の娘の声であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...停留所まで下りて来た私達は一休みして後――虎はあとから貨物で運ぶことにして――すぐに其の午前の汽車で京城に帰った...
中島敦 「虎狩」
...ほんの一寸私の部屋に挨拶がてら一休みしに来たやうな恰好だつたが...
原民喜 「二つの死」
...済んで一休みして「楽天公子」これは舞台でやってみると案外やりよさゝうだ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...一休みあって「のどかなる結婚」これが一ばん...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...鎌倉園で一休み、六時に又、日本茶館へ集り、去年も行った鎌倉山の高島氏の別荘へ行く...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...これで一休み、ハゲ天へ鈴木静一と行き食ふ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...部屋で一休み、十時半頃より舞台稽古、序幕から...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...」裃の肩を脱いで、一休みした時、私は、そんなことを云つて笑はせたが、ふと「まつたく昔なら……」といふ気がした...
牧野信一 「或る日の運動」
...酔醒めに谷川の水を次々に飲んで一休みしてゐると...
牧野信一 「出発」
...夕飯前一休みして...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...すこしおそいおひるたべて吻っと一休みしていたら二時なのですもの...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ここで一休みしておやつをたべて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...この草内(くさち)に留まって一休みしたのは...
吉川英治 「新書太閤記」
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