...維新(いしん)の鴻業(こうげふ)を致(いた)せり...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...勿論辜鴻銘先生なり...
芥川龍之介 「北京日記抄」
...黄粱一夢鴻爪刻船のさまなるも多かり...
大槻文彦 「ことばのうみのおくがき」
...ただ二念なく大君の御鴻恩に感泣し...
太宰治 「右大臣実朝」
...「李鴻章の掛物をどうとかいってたのね」「己に遣(や)ろうかっていうんだ」「御止(およ)しなさいよ...
夏目漱石 「道草」
...李鴻章の如きは、露国の仮装的強硬の態度に辟易し、むしろ新疆を放棄して後難を除くの得策たるにしかざるの意見を有せしも左宗棠の烱眼(けいがん)なる、夙に露国の野心を測り知るべからざるを看破し、断然李鴻章等の意見に反対し、『新疆一たび露国の手に帰せんか、甘粛、陝西、山西等の辺防ますます緊要を告げ、直隷また枕を高うするを得べからず...
日野強 「新疆所感」
...なおいろいろ申し残したることは後鴻(こうこう)に譲り申候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...こはまだ始めより味を知らざるものなり(『淮南鴻烈解』修務訓)...
南方熊楠 「十二支考」
...おおむね正鴻を得たものであった...
三好十郎 「恐怖の季節」
...大森等に鴻爪(かうさう)の痕を留めて東する...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...鴻池等を襲ふ...
森鴎外 「大塩平八郎」
...此厄は世々の貴人大官碩學(せきがく)鴻儒(こうじゆ)及至諸藝術の聞人と雖(いへども)免れぬのである...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...其頃より透谷の友人と僕の友人との間には自然に思想の鴻溝(こうこう)を生じ...
山路愛山 「透谷全集を読む」
...常木鴻山が後(うし)ろ手(で)に縛(くく)し上げてしまった様子...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...かけ違って、弦之丞と会わなかったため、鴻山もすぐに、江戸へ立った...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...鴻山を自邸にとめて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...禅定寺までは半日の道のり、周馬の手紙に明日とあるので、さまでに急がなかった不覚を悔いて、鴻山は、大津へ出る本街道を逆に醍醐(だいご)から、西笠取(にしかさとり)のほうへ、それらしい影を血眼でさがして行った...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...鴻山はすぐにお綱の身がらを引取りに出た...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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