...維新(いしん)の鴻業(こうげふ)を致(いた)せり...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...私に一葉の大型の名刺を差出すのを見ると懇意の桂重鴻博士のそれで...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...鴻雁(こうがん)は空を行く時列をつくっておのれを護ることに努めているが...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...三井や鴻池(こうのいけ)を凌(しの)ぐ分限(ぶげん)にならないとも限らない...
中里介山 「大菩薩峠」
...「燕雀(えんじゃく)安(いずく)んぞ鴻鵠(こうこく)の志(こころざし)を知らんや」とて...
新渡戸稲造 「自警録」
...大名の蔵か三井鴻池(こうのいけ)といった大町人のところに納まるものでしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一時は非常に憤慨せしも昔(むかし)徳川幕府が維新の鴻業(こうぎょう)に与(あずか)りて力ある志士を虐待(ぎゃくたい)せし例を思い浮べ...
福田英子 「妾の半生涯」
...中村鴻蔵(こうぞう)...
森鴎外 「細木香以」
...海原の上を渡って鴻雁が故郷へ還るとき...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...多勢の、跫音(あしおと)が聞こえると、李鴻章は、ものうい顔をして、水煙管を、卓の上へ捨てて、腰へ手をあてがいながら、室内をあるきだした...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...飛鴻(ひこう)も近づかぬ水の相(すがた)であった...
吉川英治 「三国志」
...鴻(こう)の啼(な)き渡るほか...
吉川英治 「新・水滸伝」
...だがどうしたろう鴻山は? 舟で逃げたから捕(つかま)りはしまい...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...この鴻山は所用あって...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...かけ違って、弦之丞と会わなかったため、鴻山もすぐに、江戸へ立った...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...罪の半分はこの鴻山にもある訳じゃ」「恐れ入りました...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...鴻山も万吉も、口もとを固くして、それを見つめる...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...かれは手に残った秘帖の一部を鴻山に渡して...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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