...鴛鴦が酒を飲むやら...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...鴛鴦(をしどり)がする/\と白銀(しろがね)を流(なが)して浮(うか)ぶ...
泉鏡太郎 「畫の裡」
...鴎(かもめ)や鴛鴦(おし)やそのほかさまざまの水鳥のいる前のロハ台にかれはまた腰をおろした...
田山花袋 「田舎教師」
...鴛鴦のやうなお冠船はふわふわと湾内にねむつて濃い夢をむさぼる...
濤音 「うし」
...あのしずかな草山につつまれた入江に海のはてからわたってきておのずからなる舟の形にむつみあう浮寝(うきね)の鴛鴦(おし)よ...
中勘助 「島守」
...二つ揃って離れざる事鴛鴦(おしどり)の如しといえども陰陽の性別なく片方ばかしにては用をなさぬ事足袋にひとしきも更に右と左を分たず...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...竹園に鴛鴦(おしどり)...
中里介山 「大菩薩峠」
...ただ気の毒なのは鴛鴦歌(えんおうか)を作った東風君くらいなものさ」「なに鴛鴦歌は都合によって...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...かきつめて昔恋しき雪もよに哀れを添ふる鴛鴦(をし)のうきねかと言っていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...昔の鴛鴦(えんおう)の夢の跡の仏の御座(みざ)になっている帳台が御簾越しにながめられるのも院を物悲しくおさせすることであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
......
横瀬夜雨 「花守」
...半焼となっている内裏の鴛鴦殿(えんおうでん)で...
吉川英治 「三国志」
...鴛鴦(えんおう)の牀(しょう)に横たえていたので...
吉川英治 「三国志」
...鴛鴦(えんおう)の濡れ遊ばない日はなかった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...鴛鴦楼(えんおうろう)の台(うてな)には...
吉川英治 「新・水滸伝」
...所々の鴛鴦燈(えんおうとう)だけが艶(なま)めかしいぐらいなもの...
吉川英治 「新・水滸伝」
...片鴛鴦(かたおし)のように...
吉川英治 「べんがら炬燵」
...嫁ぐ妙齢(としごろ)もはや過ぎかける片鴛鴦(かたおしどり)の独り身を...
吉川英治 「宮本武蔵」
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