...人形(にんぎょう)の火消しが鳶口(とびぐち)などを振り上げたり...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...鳶口(とびぐち)をもって...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...手に手に棍棒(こんぼう)や鳶口(とびぐち)を持って草鞋(わらじ)脚絆(きゃはん)姿で...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...そして四時も……つい、とろとろとしたら、もう朝の五時……遠くで鶏(とり)が鳴いたかと思ったら、もうワイワイと棍棒、鳶口の一隊です...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...二人は驚いて手にしていた鳶口(とびぐち)で...
田中貢太郎 「遁げて往く人魂」
...西洋の鳶口や掛矢は先生何と翻訳して善いのか習った事が無いんだから弱(よ)わらあね」「もっともだ」と主人は教師の身の上に引き較(くら)べて同情を表する...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...やがて其の隙間からスルスルと伸びて來た鳶口(とびぐち)が一梃...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...鳶口(とびぐち)の先に長い巾(きれ)を引つかけて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...金造その他は鳶口棹を角材に打ち込み...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...(鳶口棹を立てかけ)どれ取ってやるからこっち向きな...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...竹梯子(たけはしご)に鳶口(とびぐち)...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...鋭い鳶口の先が、頭に突き刺さっていたならば、命があったかどうかわからない...
火野葦平 「花と龍」
...握っていた鳶口をぽんと投げかえした...
火野葦平 「花と龍」
...川を流す材木とむる鳶口(とびぐち)が雪の途上によこたわっていた...
別所梅之助 「雪の武石峠」
...鳶口は何處の寺でも見受けたが...
室生犀星 「京洛日記」
...鳶口(とびぐち)...
吉川英治 「新・水滸伝」
...刺叉(さすまた)やら鳶口(とびぐち)のごとき物まで並べたて...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ばれんと鳶口(とびぐち)の光ばかりに埋(うず)まっている...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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