...北方の紙鳶には似ていず...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...一方は鳶(とんび)の嘴(くちばし)のように上へ被(かぶ)さった山の端を潜って...
泉鏡花 「遺稿」
...銅の紙鳶糸からその糸の端にある金属の円筒に雲の中から導かれて来た火を...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...物古(ものふ)りし鳶色(とびいろ)の「地(ち)」の微笑(ほほゑみ)の大(おほ)きやかに...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...二羽の鳶が静かに舞っていた...
豊島与志雄 「自由人」
...「その紙鳶、何枚張りだ※...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...」「紙鳶を?」案の定...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...何といっても源助と鳶頭(とびがしら)の辰蔵です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...燒け跡を濕してゐる鳶(とび)の者とがごつた返して居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...鳶頭は三文字屋の方へは行かずに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...鳶いろのスェタアを発見してそれらをドロシイの有と認めたのは...
牧逸馬 「双面獣」
...鳶色がかった額にかからぬように...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神童」
...やや鳶色(とびいろ)がかった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...この東海庵の庫裏には例によつて火防の大鳶口と小鳶口とが十挺くらゐ...
室生犀星 「京洛日記」
...鳶の者は受合旁故(かた/″\ゆえ)彼是(かれこれ)仕候内に...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...鳶(とび)の者といったふうにみえるが...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...鳶ヶ巣山の一角に...
吉川英治 「新書太閤記」
...鳶(とび)の光、火事頭巾、火消目付(ひけしめつけ)の緋(ひ)らしゃなどが、煙にまじって渦(うず)まく中を抜けて、勧学坂(かんがくざか)から袋町(ふくろまち)を突ッきり、やがて己(おの)れの棲家(すみか)まで来てみると、すでにそこは一面の火の海...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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