...十枚紙鳶(だこ)など手繰る如く...
石井研堂 「大利根の大物釣」
...まるで鳶(とび)が喧嘩しているように見える...
海野十三 「火星兵団」
...焼跡の取かたづけをしていた仕事師の鳶口(とびくち)によって北川氏の家の跡から...
江戸川乱歩 「恐ろしき錯誤」
...鳶や蝸牛などにも人性を見出す人である...
高浜虚子 「川端茅舎句集」
...(明治四十一年五月六日『東京朝日新聞』)七十七人を載せる紙鳶(たこ)昔鎮西八郎が大紙鳶にその子を縛して伊豆の島から空に放ったというのは馬琴の才筆によって面白く描かれているが...
寺田寅彦 「話の種」
...鳶が鷹とは全く此事だね』等と申して叱られました...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...髪の毛が赭(あか)く瞳(ひとみ)は白皙人(はくせきじん)のように鳶色(とびいろ)で...
徳田秋声 「縮図」
...ちょうど紙鳶(たこ)の時節なものですから...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...鳶がかかったらすぐに馳け出していくつもりで...
豊島与志雄 「鳶と柿と鶏」
...夕陽の流れてる上空には鳶がたくさん舞っていた...
豊島与志雄 「祭りの夜」
...「猫、鳶に、河童の屁」と、通りがかりの男が大きい声をして、人々の後方から覗き込んだ...
直木三十五 「南国太平記」
...鳶が音楽に調子を合せて飛んでいる妙だなと思った...
夏目漱石 「野分」
...紙鳶を一緒にあげたらう...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...鳶頭(かしら)にも話して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...彼女の美しい鳶色(とびいろ)の巻毛も同じような色になりました...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
......
三好達治 「駱駝の瘤にまたがつて」
...寝殿に鳶(とび)居させじとて...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...京橋の鳶は能(よ)く小僧の揚豆腐(あげどうふ)さえも...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
便利!手書き漢字入力検索