...東京中の人が皆紙鳶(たこ)を持っている...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...男性が紙鳶をあげ...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...大奉(だいほう)八枚張の大紙鳶(おほたこ)を拵へた事もあつた...
石川啄木 「天鵞絨」
...あつい雲が紙鳶の上を翔(か)けまはる...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...そして四時も……つい、とろとろとしたら、もう朝の五時……遠くで鶏(とり)が鳴いたかと思ったら、もうワイワイと棍棒、鳶口の一隊です...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...鳶を……捕れるかね...
豊島与志雄 「鳶と柿と鶏」
...手に手に鳶口(とびぐち)を携えて...
中里介山 「大菩薩峠」
...鳶頭の辰藏は、吊臺の上に掛けた油單(ゆたん)を引つ張つて、一生懸命、千兩箱を隱すと、番頭の源助はその前に立ち塞(ふさが)つて、精一杯外から見通されるのを防ぎました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...清五郎の左は五人の若い娘達、幸七の右隣には、番頭の孫作や、鳶頭の文次、手代の伴造などが居たやうで」「その中に下手人が居ると、先づ誰だと思ふ」「兩隣に居る清五郎か幸七ですね」「二人は眞つ先に疑ひがかゝるわけだ――」「すると、下手人は離れて居た奴ですね」「さう物事を手輕にきめてはいけない、――ところで、身體に血のついてゐるのは誰と誰だ」「幸七と孫作は死體を抱き起してゐますから、此二人は一番ひどく、若い女共を除(のぞ)けば少しつづは皆んなが附いてゐましたよ」「外に氣の付いたことはないのか」「それつきりで」「お前にしちや、それでも行屆いた方だ」「お前にしちや――ですかい、親分」八五郎は少しばかり斜(なゝ)めです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...鳶頭(かしら)の手落ちでもなんでもないと解つたわけだよ」「へエ」藤次郎は禮を言つたものか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そのひとは大外套に身をくるんでまづしく みすぼらしい鳶(とんび)のやうだ...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...放せ!」鳶(とび)の者...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
......
三好達治 「故郷の花」
...眼は鳶色でいきいきしていた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...第一にちょっと周囲を見まわしても鳶など一羽も鳴いていないでないか...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...と万吉が云いだしたんです」「万吉とはもと鳶職(とびしょく)をしていた男か」「ええ...
山本周五郎 「さぶ」
...そしてぎろ/\した大きな鳶色の眼には...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...三ピキ ピッピキ トッピキピおなかがへッて北山(きたやま)だ芋(いも)でもほッて食(く)うべえか芋泥棒(いもどろぼう)にゃなりたくない鳶(とんび)を捕(と)ッて食(く)うべえかヒョロヒョロ泣かれちゃ喰(た)べかねるそんなら雪でも食(く)ッておけ富士の山でもかじりてえピキ ピッピキ トッピキピだれだろう? そも何者だろう? こんなでたらめなまずい歌を...
吉川英治 「神州天馬侠」
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