...カラ/\カラと安達(あだち)ヶ原(はら)の鳴子(なるこ)のやうな...
泉鏡花 「印度更紗」
...二三度は鳴子(なるこ)というトーキー式演出に驚かされたが...
海野十三 「人造物語」
...鳴子(なるこ)や案山子(かかし)の立っている辺(あたり)から折々ぱっと小鳥の飛立つごとに...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...夜番の鳴子が遠くから聞こえてやがて横町へはひつたと見えてがらり/\と急に大きな八釜敷い響を立てた...
長塚節 「開業醫」
...私は既に鳴子馴れてる...
中原中也 「その一週間」
...何を遠慮するんだ」八五郎は鳴子屋の下男七平を引立てるように路地を入って来ました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「大急ぎで中橋(なかばし)の鳴子屋へ行ってくれ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...万両分限の鳴子屋の身代のためには...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...始終鳴子屋へ使いに行って奥へ自由に出入りの出来る滝松にあんな大それた事を頼んだんだろう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...軽いおとがめで済むだろうよ」「ヘエ――」「鳴子屋には一人も悪人がいなかったのさ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...近頃は庭に張り繞(めぐ)らした鳴子や罠(わな)は取拂ひましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...煙草専売局の横を鳴子坂(なるこざか)の方へ歩く...
林芙美子 「新版 放浪記」
...鳴子ともなつてみたら気も晴れるだらうと思ひながら...
牧野信一 「鵞鳥の家」
...引かれる鳴子の音もおもしろくて浮舟は常陸(ひたち)に住んだ秋が思い出されるのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...合図鳴子(なるこ)は何のために備えてあると思うのじゃ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...門の鳴子(なるこ)が鳴っていた...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...鳴子でもないのかと門の左右を見まわすと...
吉川英治 「宮本武蔵」
...そこの鳴子に訪れを通じ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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