...二三度は鳴子(なるこ)というトーキー式演出に驚かされたが...
海野十三 「人造物語」
...工場の天井には雀(すずめ)おどしの鳴子(なるこ)が渡してあって...
高見順 「いやな感じ」
...十時の汽車で逆戻り、二時、鳴子下車、多賀の湯といふ湯宿に泊る、質実なのが何よりうれしい...
種田山頭火 「旅日記」
...夜番の鳴子は板へ鐵の短い棒をつけたのでそれを紐で臀のあたりへ背負つて居る...
長塚節 「開業醫」
...私は既に鳴子馴れてる...
中原中也 「その一週間」
...幾つかの大名屋敷の御用まで勤めている鳴子屋の暖簾(のれん)に傷をつけて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...鳴子屋の女主人が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...鳴子屋の塀の釘に残った巾(きれ)は平次の懐から出ました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...軽いおとがめで済むだろうよ」「ヘエ――」「鳴子屋には一人も悪人がいなかったのさ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...鳴子坂(なるこざか)の通りへそれを張りに出て行った...
林芙美子 「新版 放浪記」
...山の田に百姓の鳴らす鳴子(なるこ)の音にも逃げずに...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...鳴子温泉(なるこおんせん)の「こけし」も名が聞えます...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...それから鳴子(なるこ)を繩の中程に掛けて...
柳田国男 「年中行事覚書」
...その他鳴子(なるこ)は...
山本周五郎 「死處」
...警戒のため設けておいた鳴子(なるこ)が...
吉川英治 「私本太平記」
...慌てて鳴子を引いたものと申しまする」「なに...
吉川英治 「私本太平記」
...鳴子(なるこ)が揺れた...
吉川英治 「新書太閤記」
...合図鳴子(なるこ)は何のために備えてあると思うのじゃ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
便利!手書き漢字入力検索