...工場の天井には雀(すずめ)おどしの鳴子(なるこ)が渡してあって...
高見順 「いやな感じ」
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種田山頭火 「其中日記」
...鳴子(なるこ)や案山子(かかし)の立っている辺(あたり)から折々ぱっと小鳥の飛立つごとに...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...夜番の鳴子が遠くから聞こえてやがて横町へはひつたと見えてがらり/\と急に大きな八釜敷い響を立てた...
長塚節 「開業醫」
...鳴子引淀の河原の雨催(もよ)ひ荻の真白き穂はそよぐいそげ河原の川舟に菅(すげ)の小笠の鳴子引河原鶸(ひは)鳴く淀川の小笠かづぎし花娘河原蓬(よもぎ)の枯れし葉にかへる小舟の艪(ろ)が響く唄へ 花妻花娘淀の川舟日が暮れる菅の小笠に三日月の眉をかくせる鳴子引...
野口雨情 「別後」
...先刻(さっき)鳴子屋の下男の七平(しちへい)に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...鳴子屋の久太郎さんに頼まれました」「何?」あまりの予想外な言葉に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...鳴子屋の塀の釘に残った巾(きれ)は平次の懐から出ました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...近頃は庭に張り繞(めぐ)らした鳴子や罠は取払いましたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...煙草専売局の横を鳴子坂(なるこざか)の方へ歩く...
林芙美子 「新版 放浪記」
...いまの鳴子の音は雪のやうではないと云ふところしづかに喋れど...
正岡容 「下町歳事記」
...引かれる鳴子の音もおもしろくて浮舟は常陸(ひたち)に住んだ秋が思い出されるのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その他鳴子(なるこ)は...
山本周五郎 「死處」
...慌てて鳴子を引いたものと申しまする」「なに...
吉川英治 「私本太平記」
...鈴鳴子(すずなるこ)はりんりん鳴る...
吉川英治 「新書太閤記」
...「鳴子(なるこ)が鳴っている...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...柴門(もん)の鳴子ががたがた鳴っている...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...門の鳴子(なるこ)が鳴っていた...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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