...生活上の苦労に苛(さいな)まれていても一夜漬(いちやづ)けの書流(かきなが)しで好い加減に鳧(けり)をつけて肩を抜いてしまうという事は出来ないで...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...それを申し上げませぬことにはこのはなしの鳧(けり)がつきませぬからごめいわくでも今しばらくおききをねがいとうござりますが父がお遊さんとそういうふうなふしぎな恋をつづけておりましたのはわりにみじかいとしつきのことでござりましてお遊さんの二十四...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
......
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...」「月落鳧川第幾橋...
永井荷風 「十年振」
...風呂吹に酒一斗ある夜の会 木犀風呂吹や尊き親に皿の味噌 其北風呂吹を食へば蕎麦湯(そばゆ)をすすめ鳧(けり)陽山風呂吹の賛宏大になりにけり 平五郎ここで句会を催した逸興であるらしいが...
中里介山 「大菩薩峠」
...これで千里眼事件も一応鳧(けり)がついたのであるが...
中谷宇吉郎 「千里眼その他」
...寒き雪空に赴(おもむ)く鳧雁(ふがん)の類(るい)である...
夏目漱石 「野分」
...絶望した十人ばかりの兵隊がみずからの運命に鳧(けり)をつけるために筏の破壊を企てた...
久生十蘭 「ノア」
...これでその話にも鳧(けり)がついてしまったのである...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...この二人の友の心の丈の浴びせ合いが一体どう鳧(けり)がついたかは...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...この話には鳧がついた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...「トいう訳でツイそれなり鳧(けり)にしてしまいましたがネ...
二葉亭四迷 「浮雲」
...何ういふ鳧(けり)をつけるかと思つて余は...
牧野信一 「西瓜喰ふ人」
...欧州中古石(かめのて)が鳧(かも)になると信じわが邦で千鳥が鳥貝や玉(たいらぎ)に化すと言うごとく蛤類の肉が鳥形にやや似居るから生じた迷説だが...
南方熊楠 「十二支考」
...井上通泰(みちやす)さんの関鳧翁伝...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...学問的な解明でも鳧(けり)はつかない...
吉川英治 「随筆 新平家」
...翻々たる鳧鴨(ふわう)は捕猟(ほりやう)の至るなき為め悠々(いう/\)として水上に飛翔(しやう)し...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
...悠々(いう/\)たる鳧鴨(ふわう)の群を驚(おどろ)かす...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
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