...生活上の苦労に苛(さいな)まれていても一夜漬(いちやづ)けの書流(かきなが)しで好い加減に鳧(けり)をつけて肩を抜いてしまうという事は出来ないで...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
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鶴彬 「鶴彬全川柳」
...これで千里眼事件も一応鳧(けり)がついたのであるが...
中谷宇吉郎 「千里眼その他」
...一時間ばかりしてまた電話が来て「今のはデマだったそうだから」という話で鳧(けり)がついた...
中谷宇吉郎 「流言蜚語」
...運命に鳧(けり)をつけるために...
久生十蘭 「海難記」
...絶望した十人ばかりの兵隊がみずからの運命に鳧(けり)をつけるために筏の破壊を企てた...
久生十蘭 「ノア」
...これでその話にも鳧(けり)がついてしまったのである...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...この二人の友の心の丈の浴びせ合いが一体どう鳧(けり)がついたかは...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...滞りなく鳧がついたものだが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...この話には鳧がついた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...「トいう訳でツイそれなり鳧(けり)にしてしまいましたがネ...
二葉亭四迷 「浮雲」
...今夜は鳧をつけるやうな考へだ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...何ういふ鳧(けり)をつけるかと思つて余は...
牧野信一 「西瓜喰ふ人」
...そいつは……先生が……先生が……俺が撥をとつて行列の先へ立つと云へば……鳧のつくことだ……」小屋の胴震ひの音にさまたげられて止絶れ/\にしかうけとれなかつたが...
牧野信一 「バラルダ物語」
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三好達治 「駱駝の瘤にまたがつて」
...其兄鳧翁関藤立介政方(ふをうせきとうりふすけまさみち)の単姓関を称したのと...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...井上通泰(みちやす)さんの関鳧翁伝...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...学問的な解明でも鳧(けり)はつかない...
吉川英治 「随筆 新平家」
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