...不審を起こし恐る恐る星の光にすかしてうかがい見れば...
井上円了 「おばけの正体」
...ようすをうかがいましたが...
江戸川乱歩 「黄金豹」
...おたくへうかがいます...
江戸川乱歩 「海底の魔術師」
...じきにおうかがいするというと...
江戸川乱歩 「鉄塔の怪人」
...私のようなものでも顔を出して何やら文化に就いて一席うかがいますと...
太宰治 「男女同権」
...一羽一銭の値打ちもないすずめ、なんの役にも立たぬちっぽけなすずめ、――屋根からこぼれる木の葉のように庭におりると、きょろきょろと右を見、左をうかがい、ガラス戸越しに私から見られているとも知らず、人間もとんびもおらぬと安心をし、ひとつ大あくびをしてから、ぴょんぴょんとむしろのほうへ行き、干芋をつつき、三ツつついては首をあげて空を警戒し、また二口ばかり芋をつつき、雲の影がすうっと通りかかったのにおびえてパッと飛び立ち、口にくわえた干芋をあたら落とし、仲間と羽をそろえてあわただしく畑の上をひとまわりして帰ってくると、物干ざおに三羽並んでとまり、チュンチュン鳴き交わし、三羽すり寄り、大きいほうが負けて横へ横へとおされるうち、一羽はチュンと叫んで逃げ、残る二羽が仲よくあくびをし、片脚をのばして羽をつくろい、やがて目をつむってしゃがみこむと、ぷっくら膨れてうたたねする...
永井隆 「この子を残して」
...御機嫌伺(うかがい)に参りました...
森鴎外 「鶏」
...彼の赤裸々な風貌がうかがい見られる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...どうしても旦那とじかに会ってうかがいてえことがあるんです」「あれはもう済んだことじゃないか」「あっしのほうは済んじゃあいません」「あれは済んだことだ」と云って儀兵衛はやかましい音をさせて歯をすすった...
山本周五郎 「さぶ」
...「短刀のことはここでうかがいました」としのぶは切り口上で云った...
山本周五郎 「末っ子」
...「うかがいましょう」と娘は云った...
山本周五郎 「ひとごろし」
...「いろいろお話をうかがいましたけれども...
山本周五郎 「雪の上の霜」
...二官の寝入りばなをうかがいすましつ...
吉川英治 「江戸三国志」
...都の空虚をうかがい大動員を発布...
吉川英治 「三国志」
...徐々と次の戦機をうかがいながらも...
吉川英治 「三国志」
...帝の脱島の機をうかがい合い...
吉川英治 「私本太平記」
...うかがいましたが」と...
吉川英治 「親鸞」
...もううかがいます」と答えた...
吉川英治 「親鸞」
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