...『つかぬことをおうかがいしますが...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...電柱(でんちゅう)のかげから中のようすをうかがいはじめました...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...A 今夜は主として最近のドイツの哲学界の情勢とそれの日本の思想界への反映について戸坂氏のお話をうかがい度いと思います...
戸坂潤 「読書法」
......
永井荷風 「雨瀟瀟」
...主人の鼻息をうかがいながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...黙りこんでいる予審判事のほうをうかがい見ると...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...念のためにおうかがいいたしますわ」と...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...(c)その存在が少しも我々にうかがい知られぬ(a)いろいろな性能を持っているらしい...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...おうかがい申上げます...
矢田津世子 「旅役者の妻より」
...「どうしたって」「今夜うかがいます」とお杉が答えた...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...みすずは彼の顔色をうかがいながらそう云った...
山本周五郎 「あだこ」
...うかがいたいことがあるの」「やれやれ...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...「こんどはゆっくりお話をうかがいたい...
山本周五郎 「橋の下」
...と云っておられた」――さようにうかがいました...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...また頭がよくお癒りになったとかうかがいましたわ...
横光利一 「旅愁」
...けれどまた、ひとたび都へかえる時は、たちまちもとの状態に戻って、蛮族どもは、乱を思い、虚をうかがい、決して王化に服しきるものではありません」と、はばかりなく断言した...
吉川英治 「三国志」
...あるじの風向きをうかがいながら言いだした...
吉川英治 「私本太平記」
...「某(なにがし)が御機嫌うかがいにとて参りましたが」と...
吉川英治 「新書太閤記」
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