...戸のすきよりうかがい見るに...
井上円了 「おばけの正体」
...うかがい寄る曲者があろうとはどうしても思えなかったからである...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...その隙をうかがい...
海野十三 「二、〇〇〇年戦争」
...おうかがいしました...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...夫婦が夫婦でないことがわかったら姉も一往はふこころえをさとすであろうがいまとなってはとうわくしながらも妹たちのなさけにほだされてしまうであろうと看(み)てとりまして何かのおりにかおいろをうかがいながら話をそこへ持って行ったのではござりますまいか...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...勉は機会をうかがい敏速に数百部の雑誌を運び出してしまった...
「小祝の一家」
...(入口の方をうかがっている)……村子 ……うそ!花岡 いや(目は入口の方を鋭くうかがいながら...
三好十郎 「胎内」
...」「あるとき父の機嫌好(よ)きを覗得(うかがいえ)て...
森鴎外 「文づかひ」
...「さきほどあの御門弟の方からすっかりうかがいました...
山本周五郎 「似而非物語」
...ぜひうかがいたいわ」と吉奴(きちやっこ)が云った...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...うかがいてえことがあって来たって...
山本周五郎 「さぶ」
...うかがいたいのです...
山本周五郎 「城を守る者」
...お上のお指図どおりにすればいいんだから」「旦那にうかがいますが」と茂次が久兵衛を遮って中島市蔵に話しかけた...
山本周五郎 「ちいさこべ」
...まだ相当に日数がかかるよ」「あたしがうかがいたいのはそんなことではないんです」とおようが云った...
山本周五郎 「ひとごろし」
...楠の木を楯にうかがいました...
吉川英治 「江戸三国志」
...なお大事をとりながらじっとそこをうかがいましたが...
吉川英治 「江戸三国志」
...「うかがい申すが――」不意に...
吉川英治 「親鸞」
...お聞きとり下さいましょうか」「ぜひうかがいましょう」上人のことばには少しもお座なりなところはなかった...
吉川英治 「親鸞」
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