...ワキガの花粉を吹飛ばす突堤に乱れるパラソルの花園!輝きつゞく港街は晴天の祭日だ帝国銀行の高楼を積上げるつみあげる起重機の妖しい肘よ混血児人力車タバコ避電針アンテナ気象台煙鳥雲飛行機飛行機の両翼を凛乎と張る細い針金よ岬遠い避病院の塀ぎはに転つた哀しい空鑵あ...
仲村渠 「港に沈んだ鉄片の希望」
...およぐ時よるべなきさまの蛙かな命婦より牡丹餅たばす彼岸かな更衣(ころもがへ)母なん藤原氏なりけり真しらけのよね一升や鮓のめしおろしおく笈(おひ)になゐふる夏野かな夕顔や黄に咲いたるもあるべかり夜を寒み小冠者臥したり北枕高燈籠(たかどうろ)消えなんとするあまたゝび渡り鳥雲のはたての錦かな大高に君しろしめせ今年米蕪村の用いたる古語には藤原時代のもあらん...
正岡子規 「俳人蕪村」
......
正岡子規 「俳人蕪村」
...こういう鳥雲(とりぐも)の中でいちばん大きなのが...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...六月の鳥雲雀(ひばり)は飛行機にはさまで苦しめられないが...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...鶴翼(かくよく)でも蛇形(だけい)でも鳥雲(ちょううん)の陣でも...
吉川英治 「上杉謙信」
...挺身、賊の陣近く斬入って、一気に戦いを決せんと思うがどうであろう」二人へ、計ると、「それこそ、同意」と、すぐ五百余騎を、鳥雲に備え立て、山麓まぢかへ迫ってからにわかに鼓(こ)を鳴らし諸声(もろごえ)あげて決戦を挑んだ...
吉川英治 「三国志」
...鳥雲の陣をしいて旌旗(せいき)しずかに野に沈んでいた...
吉川英治 「三国志」
...鳥雲の陣をもって迎えていた...
吉川英治 「三国志」
...また分散して鳥雲の陣にあらたまるなど...
吉川英治 「三国志」
...後陣は鳥雲(ちょううん)のかたちになって...
吉川英治 「神州天馬侠」
...鳥雲(ちょううん)の陣(じん)にくずれ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...これなん鳥雲(ちょううん)の陣とでもいうのか...
吉川英治 「新書太閤記」
...鳥雲(ちょううん)...
吉川英治 「新・水滸伝」
便利!手書き漢字入力検索