...蛋白質と澱粉と含水炭素と等分に混ぜて模範的に試験管のなかで拵へたやうな身体(からだ)をしてゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...するとそこらの物陰にいろいろの蛋白質(たんぱくしつ)が腐敗していろいろの黴菌(ばいきん)を繁殖させその黴菌は回り回ってやはりどこかで人間に仇(あだ)をするかもしれない...
寺田寅彦 「自由画稿」
...澱粉をあまり採らずに、蛋白質、脂肪などの栄養価の高いものを少量採って、それにビタミン、ミネラル(鉱物質)などの栄養素を必要量だけ加えるようにしている...
中谷宇吉郎 「アメリカの沙漠」
...細胞は蛋白質(たんぱくしつ)から成る...
中谷宇吉郎 「簪を挿した蛇」
......
中谷宇吉郎 「老齢学」
...そしてそのような群を四つ作って、第一群は標準食、第二群は脂肪食、第三群は蛋白食、第四群は澱粉食という風に、食餌をそれぞれ特別に選んで、その食餌で相当の期間養って置く...
中谷宇吉郎 「鼠の湯治」
...又蛋白石(たんぱくせき)を刻んでこさへた葡萄(ぶだう)の置物のやうな雲の峯は...
宮沢賢治 「蛙のゴム靴」
...軽い蛋白石(オパール)色の東空に...
宮本百合子 「田舎風なヒューモレスク」
...そこで鶏卵は何故にスープや珈琲(こーひー)のアクを取るやというのは」中川「玉子の蛋白質は熱に逢うと凝結(ぎょうけつ)するから流動物と混ぜて熱を加えると流動物中の固形物や汚塵(おじん)を引包んで凝結する...
村井弦斎 「食道楽」
...○豆腐は大豆より製したるものにて滋養分多く、蛋白質七分六厘、脂肪三分六厘あり...
村井弦斎 「食道楽」
...蛋白質弐割四分、脂肪五割、含水炭素壱割二分ありて滋養分多し...
村井弦斎 「食道楽」
...○豌豆は蛋白質弐割弐分...
村井弦斎 「食道楽」
...上等品にて蛋白質一分八厘...
村井弦斎 「食道楽」
...胃液と膵液と腸液との三種が肉類のような蛋白質を消化するし...
村井弦斎 「食道楽」
...○胡桃は蛋白質弐割八分...
村井弦斎 「食道楽」
...○鯣(するめ)は不消化なれども蛋白質は六割九分...
村井弦斎 「食道楽」
...脂肪と含水炭素と共に不足すれば蛋白質を消耗せしめて人体は痩(や)せ衰(おとろ)うるに至る...
村井弦斎 「食道楽」
...彼女の蛋白石(オパール)のやうな青味を持つた眼の上をちらつと流れた薄い赤褐色を帶んだ栗色のその眸子...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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