...あの鳥辺野(とりべの)の煙できれいな灰となってしまって下さい...
中里介山 「大菩薩峠」
...前駆の者の持つ松明(たいまつ)の淡い明りに鳥辺野(とりべの)のほうが見えるというこんな不気味な景色(けしき)にも源氏の恐怖心はもう麻痺(まひ)してしまっていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...いよいよ夫人を鳥辺野(とりべの)の火葬場へ送ることになった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そんな人たちで鳥辺野がうずめられた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...中宮定子の勢力が衰え、貴族の多くがこの宮を顧みなくなったときにも、清少納言の、「少々の若き人などにもまさりて、をかしうほこりかなるけはひを、捨てがたくおぼえて、二三人づゝ連れてぞ常に来る」(栄花物語、鳥辺野の巻、初め)と伝えられているのは、反対党の立場から右の消息を語るものと見られよう...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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