...鰐口(わにぐち)のほつれた紅白のひものもう色がさめたのにぶらりと長くさがったのがなんとなくうらがなしい...
芥川龍之介 「日光小品」
...鰐口(わにくち)二ツ掛りありて神を祀(まつ)る...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...鰐口和尚(おしょう)は着物を脱ぎ...
太宰治 「新釈諸国噺」
...まだ若い丸顔の下品な鰐口(わにぐち)が...
徳永直 「冬枯れ」
...鰐口(わにぐち)を開(あ)いて嘲笑(あざわら)った声まで聞える...
夏目漱石 「夢十夜」
...中田圃の稻荷に鰐口(わにぐち)ならして手を合せ...
樋口一葉 「たけくらべ」
...「鰐口の音ですわ...
三島霜川 「平民の娘」
...同室は鰐口弦(わにぐちゆずる)という男である...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...幸に鰐口は硬派ではなかった...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...鰐口は只はあはあと云って取り合わない...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...しかしそれからは教師も鰐口を憚(はばか)っていた...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...鰐口の性質は平生(へいぜい)知っている...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...それを鰐口は知っていて...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...鰐口も一しょに出てしまった...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...あらゆる穢いことを好んで口にする鰐口が...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...鰐口は顔に嘲弄(ちょうろう)の色を浮べて...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...鰐口なんぞは、長い間同じ部屋にいても、一しょに散歩に出ようと云ったことはない...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...拝殿の鰐口(わにぐち)へ手をかけた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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