...才兵衛次第に目まいがして来て庭の松の木を鰐口と思い込み...
太宰治 「新釈諸国噺」
...「お師匠の鰐口様がいつかおっしゃった...
太宰治 「新釈諸国噺」
...鰐口和尚(おしょう)は着物を脱ぎ...
太宰治 「新釈諸国噺」
...芳太郎も鰐口(がまぐち)から金を出して同じように四ツ谷行きを買った...
徳田秋声 「足迹」
...中田圃(なかたんぼ)の稻荷(いなり)に鰐口(わにぐち)ならして手(て)を合(あは)せ...
樋口一葉 「たけくらべ」
...鰐口は固(もと)より好かれようとしたとて好かれもすまいが...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...鰐口は女を馬鹿にしているばかりはでない...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...鰐口は只はあはあと云って取り合わない...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...鰐口は講堂での出来は中くらいである...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...或るとき鰐口が答が出来ないので...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...とうとう幹事に言って鰐口を禁足にした...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...鰐口は外出するとき...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...鰐口の性質は平生(へいぜい)知っている...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...始終鰐口の事を思って読んでいた...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...鰐口は顔に嘲弄(ちょうろう)の色を浮べて...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...拝殿の鰐口(わにぐち)へ手をかけた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...無念な! われを忘れて鰐口(わにぐち)の綱へ手を差し伸べさせたのだ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...その手は鰐口(わにぐち)の綱へかけた手とは違ったものであった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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