...あの鰐の剥製の下に...
芥川龍之介 「上海游記」
...鰐よ、剥製のお前は仕合せだった...
芥川龍之介 「上海游記」
...鰐口(わにぐち)のほつれた紅白のひものもう色がさめたのにぶらりと長くさがったのがなんとなくうらがなしい...
芥川龍之介 「日光小品」
...鰐皮のハンドバッグ...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「機密の魅惑」
...ハンド・バッグが二個、一つは鰐革、一つはエナメル、開けて見ると立派なコンパクトやらクリーム入れやら、女の持つものがぎっしり詰っている、私はガタガタ慄るえて、どうにもふるえが止りません...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「魂の喘ぎ」
...すなはち悉に鰐どもをよび集へて...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...」細君は殆ど鰐に気の毒がるやうな調子で...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...一人は清岡の原稿売込方を引受けている駒田弘吉という額の禿(は)げ上った鰐口(わにぐち)の五十男に...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...鰐ガール的の返答をしておられた...
中谷宇吉郎 「異魚」
...この蟇口は鰐(わに)の皮で拵(こしら)えたすこぶる上等なもので...
夏目漱石 「坑夫」
...中田圃(なかたんぼ)の稻荷(いなり)に鰐口(わにぐち)ならして手(て)を合(あは)せ...
樋口一葉 「たけくらべ」
...鰐皮の名刺入から取り出した...
牧野信一 「日本橋」
...同書にジャクン族はその族王の魂は身後虎鹿豕鰐の体に住むと堅く信ずという...
南方熊楠 「十二支考」
...所により鰐や鮫が人を犯すと犯さざるの異なる由を述べ...
南方熊楠 「十二支考」
...」江木鰐水は既に六十一歳になつてゐた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...鰐口は講堂での出来は中くらいである...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...鰐淵寺(わにぶちでら)の寺船を介して...
吉川英治 「私本太平記」
...拝殿の鰐口(わにぐち)へ手をかけた...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索