...材木のやうにナイル河を下つて来る鰐の群を月あかりで見守つたりした...
アナトール・フランス Anatole France 芥川龍之介訳 「バルタザアル」
...剥製の鰐(わに)をぶら下げた書斎に先生と日支の関係を論じた...
芥川龍之介 「僻見」
...鰐(わに)の泳ぐ...
泉鏡花 「印度更紗」
...鰐(わに)ならんや」と海を鰐に比較せる如きも...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...つぎは大鰐温泉といふ事になるのかも知れない...
太宰治 「津軽」
...この鰐ガールの魚槽の前に立つ...
中谷宇吉郎 「異魚」
...熱海養鰐園を見物...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...また待乳山(まつちやま)で鰐口が鳴ツた...
三島霜川 「平民の娘」
...鰐水を捨てて里恵を取らなくてはならない...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...鰐水は此に新なる称と故(もと)の氏とを併せ用ゐたのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...鯨や象や鰐(わに)など...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...鰐(わに)に乗って故国に還ってきた...
柳田国男 「海上の道」
...すなわち八尋鰐(やひろわに)・一尋鰐の奉仕から...
柳田国男 「海上の道」
...そうかといって猫舌とか、鰐口とか、黒手とか赤足とかいったような突飛(とっぴ)な名前を持出すと、その一つでも全篇の実感をワヤにする虞(おそれ)がある...
夢野久作 「創作人物の名前について」
...サラムの息子は一箇月も僕等に滞留する暇があるなら田舎(ゐなか)へ象狩と鰐(わに)狩とに同行したいと云つて居た...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...以後は鰐淵寺(わにぶちでら)の僧都(そうず)の庇護(ひご)の下にあるのであろう...
吉川英治 「私本太平記」
...鰐淵寺の頼源(らいげん)などの下に不気味な宮方同心の層があるのを知っていたせいであろう...
吉川英治 「私本太平記」
...利(き)かない鰐口(わにぐち)を...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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