...しかし一匹の鰐を救ふよりも一匹の驢馬を救ふことに全力を尽すのに不思議はない...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...さあそれが評判になって鰐寺見物が多くなったという始末...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「消えた霊媒女」
...鰐寺で偶然あなたにお目にかかった時から...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「消えた霊媒女」
...ハンド・バッグが二個、一つは鰐革、一つはエナメル、開けて見ると立派なコンパクトやらクリーム入れやら、女の持つものがぎっしり詰っている、私はガタガタ慄るえて、どうにもふるえが止りません...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「魂の喘ぎ」
...鰐口(わにくち)二ツ掛りありて神を祀(まつ)る...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...(一)動物説話(即ち兎と鰐との話にして...
高木敏雄 「比較神話学」
...もはや師匠の鰐口も...
太宰治 「新釈諸国噺」
...「お師匠の鰐口様がいつかおっしゃった...
太宰治 「新釈諸国噺」
...鰐口和尚(おしょう)は着物を脱ぎ...
太宰治 「新釈諸国噺」
...虎が鰐をねじっているのか見たところではどっちだかわからない...
寺田寅彦 「映画「マルガ」に現われた動物の闘争」
...私がねぢねぢの太い綱をもつてこんこんと鰐口を鳴らすと伯母さんはお賽銭をなげておまゐりをする...
中勘助 「銀の匙」
...後から鰐(わに)のような黒いものが啓吉の背中を突きとばした...
林芙美子 「泣虫小僧」
...鰐と生れてナイルの上流に百年の生を享けたこともある...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...六頭鰐魚(わに)六頭を畜(か)い...
南方熊楠 「十二支考」
...」森田節斎は書を鰐水に与へて云つた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...」鰐水は小石氏に聞いたとは云はない...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...同室は鰐口弦(わにぐちゆずる)という男である...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...鰐淵寺(わにぶちでら)の寺船(てらぶね)が着いておるぞ」と...
吉川英治 「私本太平記」
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