...――あの鰐はきっと睡蓮の匂と太陽の光と暖な水とを承知しているのに相違ない...
芥川龍之介 「上海游記」
...鰐(わに)の泳ぐ...
泉鏡花 「印度更紗」
...鰐(わに)の牙が...
泉鏡花 「海神別荘」
...次に出ずるは鰐である(四十一章全部)...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...鰐の背中のように震えだしたと思った刹那...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...それから気味のわるい蛇(へび)や鰐(わに)や蜥蜴(とかげ)などの爬蟲類(はちゅうるい)を入れた網付の檻もあった...
海野十三 「火星探険」
...そこでその一丈の鰐をば...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...もはや師匠の鰐口も...
太宰治 「新釈諸国噺」
...鰐口は町内の者に合わす顔が無く...
太宰治 「新釈諸国噺」
...その鰐を一つ行つて見よう...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...とても鰐を釣るのがうまいと自慢する人があつたので釣るといふから...
長谷川時雨 「夏の夜」
...中田圃(なかたんぼ)の稻荷(いなり)に鰐口(わにぐち)ならして手(て)を合(あは)せ...
樋口一葉 「たけくらべ」
...里恵の書牘は鰐水の行状の上にある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...」江木鰐水は既に六十一歳になつてゐた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...鰐口は顔に嘲弄(ちょうろう)の色を浮べて...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...大鰐(おおわに)...
森鴎外 「渋江抽斎」
...辷らぬように彼は両手を大きく拡げ、鰐足になって、ゆっくり歩くうち妙におおらかな気持ちを覚え、枯松葉を焚く匂いがどこからか掠みとおって来ると、それがまた奥山の匂いとなり一層胸が緊った...
横光利一 「旅愁」
...老人は鰐足のままあたりを見廻した...
横光利一 「旅愁」
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