...両国で薬研堀この四軒でいずれも鰌専門で汁(しる)と丸煮だけである)...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...」「泥鰌(どじょう)がいるでしょう...
太宰治 「みみずく通信」
...今日の買物九銭 バツト 十銭 なでしこ 十五銭 小鰯 壱円三十五銭 酒 七銭 茗荷 三十四銭 干うどん 二十銭 薬 五銭 茄子 十銭 電車賃 六銭 胡瓜 十銭 ハガキ 十弐銭 泥鰌汁 十銭 唐辛 三十五銭 削り節八月廿五日雨...
種田山頭火 「一草庵日記」
...安来節にはつきものゝ「泥鰌すくひ」があることは周知の通りであるが...
田畑修一郎 「出雲鉄と安来節」
...鮒(ふな)や鰌(どじょう)を子供が捕る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...鰌(どじょう)ほか産しない...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...沢山のエビカニや若干の鰻や泥鰌と...
豊島与志雄 「崖下の池」
...震災頃までは安木節(やすぎぶし)の踊や泥鰌(どじょう)すくいが人気を集めていたのであるが...
永井荷風 「裸体談義」
...裏の溝川(どぶがわ)の鰌(どじょう)の柳川鍋もあまり変りがなく...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...泥鰌(どぢやう)や...
槇本楠郎 「先生と生徒」
...安来節鰌とうとう天上し久良伎安来節兄ィすつかり悦に入り同アラエッササの安来節は...
正岡容 「大正東京錦絵」
...さて貝原先生の『大和本草』に「ムカデクジラ長大にして海鰌のごとし...
南方熊楠 「十二支考」
...群馬県北甘楽(きたかんら)郡富岡町曽木)甲府の市の北にある武田家城址(じょうし)の濠(ほり)の泥鰌(どじょう)は...
柳田國男 「日本の伝説」
...今そこに落ちた子は泥鰌(どじょう)のように(もが)いたため...
吉川英治 「新書太閤記」
...では、鶴の餌の泥鰌は、これへ置いて参ります』『泥鰌? それも要らん、持って帰れ』『左様でございますか』怪訝(けげん)な顔をして――つい、起(た)ち惑(まど)っていると、左兵衛佐は、家の中へ向って、『孫兵衛、孫兵衛っ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...酒に酔った泥鰌(どじょう)のように...
吉川英治 「宮本武蔵」
...そういないけど」「拙者に少し分けてくれぬか」「泥鰌をかい?」「この手拭にひとつかみほど包んでおくれ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...形鰌(どぜう)に非ず「くき」にも非ず...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
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