...鯱鉾立(しやちほこだ)ちをして後悔しても取り返しのつかないことになるぞ...
有島武郎 「骨」
...名古屋城の金の鯱(しゃち)も教授にはさほど注目を惹かなかったので...
石原純 「アインシュタイン教授をわが国に迎えて」
...と見ると鯱(しゃち)に似て...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...言ひ合せたやうに体を鯱子張(しやちこば)らせて「勇だ/\...
薄田泣菫 「茶話」
...あの鯱子張(しやちこば)つた男だ...
薄田泣菫 「茶話」
...真青に鯱子張(しやちこば)つて舞台へ出た...
薄田泣菫 「茶話」
...名古屋城・青葉若葉大いなる石垣に日の照りて・天守閣はがつちり風の中をのぼる・鯱のひかりも初夏の風のかがやく・若葉のひかりに触れつゝ行くデパートのエレーターガール・上つたり下つたりおなじ言葉をくりかへして永い永い日デパート所見鯰をひつかける...
種田山頭火 「旅日記」
...この城の金の鯱があんまりまぶしくない...
中里介山 「大菩薩峠」
...凧に乗って尾張名古屋の金の鯱を盗みに行った奴があるてえ話は...
中里介山 「大菩薩峠」
...お城の金の鯱を見せてけしかけなさるよりも...
中里介山 「大菩薩峠」
...名古屋城の天守の金の鯱(しゃちほこ)を盗みに行ったという物語から起っているということです...
中里介山 「大菩薩峠」
...あれを見ちや鯱もなか/\大きなもんです...
長塚節 「隣室の客」
...尻尾で一つ弾かれたら何でもまた堪りませんから鯱もそれは知つてるんですね...
長塚節 「隣室の客」
...だいこんなんか百ぺん鯱っちょこ立ちしたって及ばない...
久生十蘭 「だいこん」
...「一ノ谷」の義経のようになって鯱(しゃち)こばっていると...
久生十蘭 「予言」
...鯱張(しゃちほこば)ってお辞儀をした...
堀辰雄 「菜穂子」
...雨の夜はよけいに光るという屋上の黄金の鯱(しゃち)は...
吉川英治 「新書太閤記」
...屋根の鯱(しゃち)や廂(ひさし)の瓦などが吹飛んでいるのは砲弾の炸裂(さくれつ)によるものであろう...
吉川英治 「日本名婦伝」
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