...戸無瀬(となせ)も本蔵(ほんざう)も初めから鯱子張(しやちこば)つて...
薄田泣菫 「茶話」
...真青に鯱子張(しやちこば)つて舞台へ出た...
薄田泣菫 「茶話」
...そこにはNといふ老(としと)つた洋画家が六朝の文字のやうに鯱子張(しやちこば)つて控へてゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...フランス人のように鯱子張って...
薄田泣菫 「初蛙」
...全体宛(さなが)ら糊されし様に鯱張(しやちば)りかへつて...
徳富盧花 「燕尾服着初の記」
...彼らの横柄(おうへい)な鯱子張(しゃちこば)り方は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...この城の金の鯱があんまりまぶしくない...
中里介山 「大菩薩峠」
...あの金の鯱(しゃちほこ)を盗もうという気になったのか...
中里介山 「大菩薩峠」
...鯱の方は何百匹だか分りやしません...
長塚節 「隣室の客」
...尻尾で一つ弾かれたら何でもまた堪りませんから鯱もそれは知つてるんですね...
長塚節 「隣室の客」
...もう此の港の口へ近づいて来たとなつたらそれでも鯱はすうつと沖へ引つ返して行きました...
長塚節 「隣室の客」
...肩が飛んでも身体(からだ)が棒のように鯱張(しゃちこば)っても上がる事は出来ん...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...必ずしもそう鯱鉾張(しゃちほこば)ってお叱りになるほどの事では無いと思います...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...まるで鮫(さめ)か鯱(しゃち)がパッと波をけって飛び上り...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...鯱張(しゃちほこば)ったお辞儀をした...
堀辰雄 「菜穂子」
...蜂は怒つてゐるから栗の實のやうに硬いからだを鯱張(しやちほこば)らせてゐて...
室生犀星 「めたん子傳」
...天下の城の鯱(しゃちほこ)の代りに...
夢野久作 「近世快人伝」
...雨の夜はよけいに光るという屋上の黄金の鯱(しゃち)は...
吉川英治 「新書太閤記」
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