...名古屋城の金の鯱(しゃち)も教授にはさほど注目を惹かなかったので...
石原純 「アインシュタイン教授をわが国に迎えて」
...城の天守の棟に飾った黄金の鯱(しやち)ほどに見えようと思う...
泉鏡花 「海神別荘」
...彼らの横柄(おうへい)な鯱子張(しゃちこば)り方は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...お城の金の鯱を見せてけしかけなさるよりも...
中里介山 「大菩薩峠」
...よく尾張の国は日本一を出したがる国だ、頼朝、信長、秀吉は事が古い、瀬戸物が日本一で、大根も日本一、踊りも日本一、金の鯱も日本一、美人も日本一、味噌も日本一だといっているが怪しいもんだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...名古屋城の天守の金の鯱(しゃちほこ)を盗みに行ったという物語から起っているということです...
中里介山 「大菩薩峠」
...さすが金の鯱(しゃちほこ)が空の上へ吊し上っている名古屋ッ児だけある...
中里介山 「大菩薩峠」
...金の鯱城下の面目のために...
中里介山 「大菩薩峠」
...そうして鯱(さかまた)か何かになってアメリカの軍艦を喰べてしまうつもりであったのである...
中島敦 「斗南先生」
...鯱はみんな鯨の頭の方へばかり聚つて居て鯨の肉を食ひ取るんだ相です...
長塚節 「隣室の客」
...もう此の港の口へ近づいて来たとなつたらそれでも鯱はすうつと沖へ引つ返して行きました...
長塚節 「隣室の客」
...それがあなた明日の朝見ると夜鯱が来たと見えて鯨の肉がしたゝか噛じられて居るんです...
長塚節 「隣室の客」
...一体鯱といふのは酷い奴ですね...
長塚節 「隣室の客」
...鯱鉾立(しゃちほこだち)をしても吾妻屋永左衛門に及ぶ筈もなく...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...江戸一の捕物の名人がふたりもこんなところに鯱(しゃち)こばっているには及ばない...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...一度は鯱(しゃちほこ)のような勇ましさで空を蹴って跳ねあがったかとおもうと...
牧野信一 「鬼涙村」
...一度は鯱(シヤチホコ)のやうな勇ましさで空を蹴つて跳ねあがつたかとおもふと...
牧野信一 「鬼涙村」
...お城の屋根の金の鯱(しゃちほこ)はどの本も忘れずに書く名物であります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
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