...檀那寺(だんなでら)の鯨幕(くぢらまく)にも自分の名が入つて居るし...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...棺の後ろの鯨幕(くぢらまく)が動いて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「鯨幕(くぢらまく)の後ろを見るんでせう」「さうだよ」が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...鯨幕の後ろは、僅かに人間一人通れるほどの通路(みち)で、一方の口は群衆六百の眼玉の光る庭に開き、そして他の一方の口は、内廊下の――其處には藤屋の番頭や手代や、伜の彌吉や――多勢内輪の者の居るところに開いて居るのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...伜や番頭が一緒に出て來たぢやありませんか」「すると善八を鯨幕越しに刺した曲者は何處へ消えたんだ」「わかりませんよ」「鯨幕の蔭からあの騷ぎの中へ出て來た者はなかつたか」「氣が付きませんね...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...指でその穴のあたりを押して見てくれ」「へエ」八五郎は鯨幕(くぢらまく)の裾(すそ)を潜つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――鯨幕の蔭から...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そつと鯨幕(くぢらまく)の裾(すそ)を潜つて出るのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...校舍をめぐらした紅白の鯨幕が風をはらんで獅子舞ひのやうに見えた...
林芙美子 「摩周湖紀行」
...白黒だんだらの鯨幕がさッと取りはらわれる...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...鯨幕(くじらまく)をひき...
吉川英治 「銀河まつり」
...別に黒の鯨幕(くじらまく)の蔭には試合に出る剣士の花形が鳴りを鎮めて控えていた...
吉川英治 「剣難女難」
...型の通りな鯨幕が一文字に張ってある側(わき)には...
吉川英治 「剣難女難」
...松平忠房の鯨幕(くじらまく)をヒラリと刎(は)ねて...
吉川英治 「剣難女難」
...広前(ひろまえ)にはりめぐらした鯨幕(くじらまく)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...時にあなたなる西側(にしがわ)の鯨幕(くじらまく)をしぼって...
吉川英治 「神州天馬侠」
...あなたこなたの鯨幕(くじらまく)は一せい風をはらみ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...屋形の鯨幕(くじらまく)をパラリと下ろして...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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