...三 鯛の浦いよ/\房州を引揚ぐるに際し...
大町桂月 「北條より一ノ宮へ」
...そしてまた「鯛」的な外の食事をしたいという気持はない...
高見順 「如何なる星の下に」
...問題の鯛を包んで私のリユツクサツクにいれてくれた...
太宰治 「津軽」
...フライは何ができるかね」「鯛(たい)でも鰆(さわら)でも...
田中貢太郎 「港の妖婦」
...――黎々火君から鯛の壺雲丹...
種田山頭火 「其中日記」
...鯛の刺身のあたらしさ...
種田山頭火 「其中日記」
...鯛煎餅(たいせんべい)の炙(あぶ)ったのなどがならべられた...
徳田秋声 「爛」
...あの鯛を、フグでゆくんです...
豊島与志雄 「無法者」
...ちょっとでも愚図愚図していたら黒鯛にとられてしまうので...
中谷宇吉郎 「真夏の日本海」
...鯛という訳にも行くめえが...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...倒れる立札をつかんだまゝ鯛ちやんは...
牧野信一 「肉桂樹」
...それから牛乳を少しずつ注(さ)して行(いっ)てパセリを細(こまか)く刻んで入(いれ)て塩胡椒で味をつけて好(い)い加減な固さになった時ブリキ皿へ盛って上を夷(なら)してバターを少し載せてパン粉を振りかけてテンピで二十分ほど焼くのです」中川「マアその通りですけれども今日のは上等にして鯛の身と海老の身の湯煮たのとを加えてあります...
村井弦斎 「食道楽」
...第三十三 鯛の胡麻汁(ごまじる)飯と申すのは鯛の肉を普通の刺身(さしみ)よりも少し厚い位に切っておきます...
村井弦斎 「食道楽」
...○鯛の上等なるは背の色紅くして肥えかつ胴の円きものなり...
村井弦斎 「食道楽」
...エート最初が鯛(たい)のスープにその次がヤマメのフライ...
村井弦斎 「食道楽」
...鯛は生きのいい大鯛を一匹ごと食膳に運んでくる...
矢田津世子 「茶粥の記」
...鯛とマーガレットの段階の上で...
横光利一 「花園の思想」
...屋敷すじへもそっと入るし、料亭はみな精進(しょうじん)を看板にしているが、すずき、鯛、ひらめなどの鮮魚を欠かせる家はない...
吉川英治 「大岡越前」
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