...その嘴(くちばし)や鮹(たこ)に似たり...
泉鏡花 「歌行燈」
...三「――あすこに鮹が居ます――」とこの高松の梢に掛(かか)った藤の花を指(ゆびさ)して...
泉鏡花 「瓜の涙」
...」すぼけた小鮹(こだこ)が...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...新橋の「鮹(たこ)八」というおでん屋で...
大阪圭吉 「銀座幽霊」
...直ぐに警官の一人が「鮹八」へ急行した...
大阪圭吉 「銀座幽霊」
......
武田祐吉 「古事記」
...敬坊なか/\戻つて来ない、二人でぢり/\する、二人だけで物足りない夕飯を食べて、敬坊の家の方へ散歩する、樹明君は敬君徃訪、私は帰庵、水を汲んだり汚れ物を洗つたりしてゐると、果して敬坊来車、酒を持つて、間もなく樹明も来車、茹鮹を下げて...
種田山頭火 「行乞記」
...悪夢――鮹にとりつかれた夢を見た...
種田山頭火 「行乞記」
...――今夜はどうしても飲まなければならないのだつた、引越祝と軽視すべきぢやない、結庵入庵の記念祝宴なのだ、しかも私は例によつて文なしだ、恥を忍んで、といふよりも鉄面皮になつて、樹明兄から五十銭銀貨三枚を借りる(返さなければ掠奪だ!)、街へ出て、鮹、蒲鉾、酒、煙草、葉書を買うて来る、二人でやつてゐるうちに、冬村君もやつてきて、三人で大に愉快にやつた、めでたしめでたし、万歳万歳...
種田山頭火 「其中日記」
...この鮹まさに千両!御馳走は何もない...
種田山頭火 「其中日記」
...――下関名産の鮹壺雲丹を送ります...
種田山頭火 「其中日記」
...又は鎌倉繁榮時代の鮹壺となし...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...あわてて飮込んだので死んだと――飮込んだのは醋鮹(すだこ)だともいはれたが――甚(ひど)い惡阻ででもあつたのか...
長谷川時雨 「「郭子儀」異變」
...鮹に因(ちな)んでの主人の咄(はなし)がまた一段と面白かった...
柳宗悦 「全羅紀行」
...この地の漁婦は毎日獲(と)れた鮹を担いでは市に運ぶのだが...
柳宗悦 「全羅紀行」
...他の種族――鮹に類似した姿の陸棲種族で恐らく伝説的なクトゥルーが生んだ人類以前の落とし子ども――が無限の宇宙から落ち来たり残忍な戦争を勃発させ...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...恐怖の石造都市ル・リエーと全ての宇宙鮹どもを道連れにしたため...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...時として爬虫類状乃至鮹状の侵略者に対して...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
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