...鹽釜氣仙沼間を往復する汽船は、鮎川の外、石ノ卷にも寄港すれば、石ノ卷よりも之に乘るを得べし...
大町桂月 「金華山」
...せめて鮎川の漁家なりともと思ひしが...
大町桂月 「金華山」
...海がだん/\惡くなり相なので何故出さないのだといふと此日の渡しは此れ限りなので金華山から鮎川へ酒買に渡つたものが戻るまで待つて居るのだといふのである...
長塚節 「鉛筆日抄」
...鮎川に二人で酒を飮んでるのがあつたがあれなら迚ても今日のうちには歸り相はないと道者の一人がいつた...
長塚節 「鉛筆日抄」
...鮎川の港に近く相對して横はつた大きな島が網地(あぢ)島でぽつ/\と漁人の家が見える...
長塚節 「旅の日記」
...それで愈昨日の午後に暇が出たとなつたら一刻も我慢が仕切れなくなつてすぐ鮎川まで歸つたのである...
長塚節 「旅の日記」
...其聳えた下のあたりに鮎川の港はあるのであらうがもう遙かに隔つてわからぬ...
長塚節 「旅の日記」
...利助 鮎川利助、あんの為めに十年もの間、山をやつて来たと思ふんだ!雪 んでもさ、かうしていくら踏ん張つてゐても行く先きの見込みは附かねえしさ...
三好十郎 「地熱」
...宮城県牡鹿(おじか)郡鮎川村)富士山のような大きな山でも...
柳田國男 「日本の伝説」
...鮎川の岸へ出たのはもう東天の白みかかる頃だった...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...「甲州鮎川部屋の客人――村上賛之丞様」サッと...
吉川英治 「野槌の百」
...それを鮎川の親分仁介が...
吉川英治 「野槌の百」
...実はその鮎川にいる知り人を訪ねて来たのだが...
吉川英治 「八寒道中」
...五鮎川の部屋は、さすがに大きな世帯だった...
吉川英治 「八寒道中」
...鮎川の乾分(こぶん)らしい男だった...
吉川英治 「八寒道中」
...鮎川の仁介の部屋としてある...
吉川英治 「八寒道中」
...鮎川部屋の前に小さな土橋が架(か)かっていたが...
吉川英治 「八寒道中」
...「……畜生、畜生」と、鮎川部屋の者で、口のうちで叫ぶものがあった...
吉川英治 「八寒道中」
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