...多くの画家が生命の溌溂さをのみ見ているこの魚族を取り扱うのに...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...それには狩猟や魚族を主題としたものもあった...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
......
中島敦 「和歌でない歌」
...其淺い海に櫓を建てゝ鮪の群を待つといふ悠長な漁獲の方法に余は驚くと共に此の近海にはどれ程魚族が繁殖するのだろうかと思つた...
長塚節 「旅の日記」
...闇夜の水上に異鳥を駆使して魚族を捕ふる鵜人の姿を照し出す怪美には若かない...
中村憲吉 「三次の鵜飼」
...魚族の眼もまだましだ...
中谷宇吉郎 「露伴先生と神仙道」
...近海の魚族の研究を主として行つているそうだが...
長谷健 「天草の春」
...御遊泳中の魚族(うろくづ)の鱗(うろこ)のいろも手にとるように見える...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...また昭和十四年には今村博士が「男鹿地震と海水及び魚族の異常状況」と題する論文を発表するなど...
武者金吉 「地震なまず」
...男鹿地震と海水及び魚族の異常状況)...
武者金吉 「地震なまず」
...また「男鹿地震と海水及び魚族の異常状況」という論文の中で...
武者金吉 「地震なまず」
...ことに魚族のやうな深い澄んだ光をひそませた女等の眼が...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...どことなく寂しい気がする魚族の幽邃さは...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...かえって小さい魚族はだれ一匹として知るものがなかったのでした...
室生犀星 「寂しき魚」
...魚族の不思議な移住とに從はなければならないといふことをよく知つてゐた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...折ふし水面とすれ/″\に飛ぶ魚族のほかには...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...拝啓、今年はだいぶ鱸(すずき)の魚鱗多く窺(うかが)われ、ほかの魚族も、よき潮模様(しおもよう)と相見え候ところ、近来さっぱり御途絶(おんとだえ)、いかがなされ候哉(そうろうや)、秋日(しゅうじつ)を卜(ぼく)し、御一釣(ちょう)おすすめ申上候しまいには、番所から、こんな手紙が来るほど懇意になってしまったので、もう兄弟の商売は上ったりである...
吉川英治 「田崎草雲とその子」
...沈める都市の信じ難い廃墟を、遍在する豊かな海百合、腕足動物、珊瑚、魚族を見た...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
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