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伊東静雄 「わがひとに与ふる哀歌」
...魚族(ぎよぞく)中比(たぐ)ふべきものなきは奇魚(きぎよ)といふべし...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...魚族に富めるヒュルロスと渦のヘルモス程近し...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...魚族が異っているからである...
豊島与志雄 「故郷」
...魚族は爭ひてつゝきはじめむ...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...このさかんな魚族――そこに...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...御遊泳中の魚族(うろくづ)の鱗(うろこ)のいろも手にとるように見える...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...男鹿地震と海水及び魚族の異常状況)...
武者金吉 「地震なまず」
...(4)魚族逃亡(地震の前に魚類が全く姿をかくす)地震の前に魚類が全然姿を消し...
武者金吉 「地震なまず」
...どことなく寂しい気がする魚族の幽邃さは...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...これらの魚族が決して生きているもののように思えなかったのである...
室生犀星 「幻影の都市」
...他のいろいろな魚族はみんな暗く涼しい底の方に沈んで...
室生犀星 「寂しき魚」
...そんなことは若いぴちぴちした魚族にとっては何でもないことでした...
室生犀星 「寂しき魚」
...「あれはやはり魚族のうちだろうかな...
室生犀星 「寂しき魚」
...かえって小さい魚族はだれ一匹として知るものがなかったのでした...
室生犀星 「寂しき魚」
...無數の魚族、何百萬とも知れぬ全く同じ魚族が、一の目的をもつて、果てしもない旅を續けてでもゐるやうに、同一方向に向つて靜かに流動してゐた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...折ふし水面とすれ/″\に飛ぶ魚族のほかには...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...拝啓、今年はだいぶ鱸(すずき)の魚鱗多く窺(うかが)われ、ほかの魚族も、よき潮模様(しおもよう)と相見え候ところ、近来さっぱり御途絶(おんとだえ)、いかがなされ候哉(そうろうや)、秋日(しゅうじつ)を卜(ぼく)し、御一釣(ちょう)おすすめ申上候しまいには、番所から、こんな手紙が来るほど懇意になってしまったので、もう兄弟の商売は上ったりである...
吉川英治 「田崎草雲とその子」
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