...わが邦にも魔魅(まみ)...
南方熊楠 「十二支考」
...蛇の魅力『塵塚(ちりづか)物語』は、天文二十一年作という、その内にいわく「ある人の曰く、およそ山中広野を過ぐるに、昼夜を分たず心得あるべし、人気罕(まれ)なる所で、天狗魔魅の類、あるいは蝮蛇を見付けたらば、逃げ隠るる時、必ず目を見合すべからず...
南方熊楠 「十二支考」
...命知らずな野伏せりも魔魅(まみ)も道を避けるにちがいない...
吉川英治 「江戸三国志」
...魔魅(まみ)の如く千浪の影に添っていた...
吉川英治 「剣難女難」
...魔魅(あやかし)のすり抜けてくるよりも密やかに...
吉川英治 「剣難女難」
...艶なる魔魅(まみ)...
吉川英治 「剣難女難」
...宿なしの虚無僧でしょうよ」「…………」新九郎は魔魅(あやかし)の声でも聞くように...
吉川英治 「剣難女難」
...――あなたこそ魔魅跳梁(まみちょうりょう)を退けて...
吉川英治 「三国志」
...魔魅(まみ)の眸にもみえるし...
吉川英治 「私本太平記」
...それが足利勢をして魔魅(まみ)か鬼神のような恐れを覚えさせ...
吉川英治 「私本太平記」
...人間の心にひそむ権力の魔魅(まみ)のあやしい作用が...
吉川英治 「私本太平記」
...なにかいいしれぬ魔魅(まみ)の気(け)におそわれているのを知って...
吉川英治 「神州天馬侠」
...世を蔽(おお)う悪政の魔魅(まみ)どもが敵であるだけです...
吉川英治 「新・水滸伝」
...決然と魔魅(まみ)の袂(たもと)を払わぬことには」と...
吉川英治 「新・水滸伝」
...魔魅(まみ)の力すら覚えるのだった...
吉川英治 「親鸞」
...魔魅(まみ)のような跳梁(ちょうりょう)をほしいままにし...
吉川英治 「平の将門」
...のしお頭巾の女の魔魅(あやかし)...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...魔魅(まみ)のようにゆらゆらさせた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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