...昔馴染(なじみ)の魔窟に出入して...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...第一章その一 魔窟の女暗い踏切の手前で円タクをとめた...
高見順 「いやな感じ」
...魔窟通いで、いたずらに日を送っていたわけではないのだ...
高見順 「いやな感じ」
...あすこに出るようなことになったの」魔窟(まくつ)のことだ...
高見順 「いやな感じ」
...そして魔窟通いのときに眼にした不気味なあのコウモリ...
高見順 「いやな感じ」
...魔窟の一室にころがり込んだ...
太宰治 「懶惰の歌留多」
...その魔窟の部屋のカアテンのすきまから...
太宰治 「懶惰の歌留多」
...魔窟でも酒場でも波止場でも...
谷譲次 「踊る地平線」
...植木屋の離れは魔窟になるし...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...女のほうは魔窟に...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...午後小西氏邸にて昇曙夢譯クープリンの魔窟をよむ...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...相変らず青水晶のような透明な月が魔窟のてっぺんにのぼって...
西尾正 「放浪作家の冒険」
...監獄か魔窟の附近へ住みたいと思った...
原民喜 「移動」
...おれがその魔窟を蹴散らして呉れるわ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...過ぎし日あたしが持った杼(ひ)と同じようにあたしの体を只だ一個の器械としてより以上には取り扱わない工場主と魔窟のオヤジと院長とそこにどれ丈けの距(へだ)たりがあるね?ためたお金では傷口の肉がまだ二分の一しかあがらず退院した時にゃ腰のきれない程の借金で...
細井和喜蔵 「泥沼呪文」
...世人この地を称して楽園と呼びまた白魔窟と呼ぶ...
正岡子規 「四百年後の東京」
...日本第一の魔窟浅草の千束町をたたきつぶした結果を見ればわかる...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...東京の家庭の婦人、色町の女、魔窟の女なぞが、苦学生というと無暗(むやみ)に同情するのも彼等のためにならぬ傾向がある...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
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