...「風魔」は、「風魔手裏剣」という忍者武器の名前に使われます...
...まさか警備司令部までにその魔手(ましゅ)が伸びていようとは...
海野十三 「空襲葬送曲」
...ここに突如(とつじょ)として赤外線男の魔手(ましゅ)は伸び...
海野十三 「赤外線男」
...丈五郎の魔手にかかる様なことはなかった...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...――すでに古河がそんな魔手をのばしだしたか...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...しかも彼は巧みに英国の魔手を逃れ...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...奥様はただベナビデスの魔手におかかりになった……いわば被害者ともいったような……」と取り做(な)すつもりであろうか...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...赤い魔手は新京の近くどころではない...
戸坂潤 「社会時評」
...それに成功すべくして途中で意外な魔手にさまたげられたというだけのことでありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...うむをいわせずおれの首にも魔手をのばしてくるに相違ない...
西尾正 「放浪作家の冒険」
...その邪悪妖艶な魔手の中に溶(とろ)かし込もうとします...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...君は恐ろしい魔手に捉(とら)われているのだ...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...誘惑の魔手に駆られた苦悩を...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...悪魔手を替え八十億の鬼衆を率い現じて...
南方熊楠 「十二支考」
...彼女は見えざる何者かの魔手によって...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...正木博士を自殺の決心にまで追い詰めた運命の魔手の秘密……...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...まず美男子のおれは、あそこの娘の奈都子というのへ、魔手をかけて、堕落させてやる」「そんな方ばかり目企(もくろ)んでいないで、トムの悩みを第一義に考えなくッちゃあ」「亀田を救うことかい」「むろんさ」「だれか名案はないかしら」お光が、火照(ほて)ッた耳を抑えながら言った...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...彼らの魔手に会って...
吉川英治 「私本太平記」
...からくも伯爵の魔手をのがれたのである...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
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