...「狐は果たして人を魅するの術を知るや...
井上円了 「おばけの正体」
...人を魅する美しさを持っていた...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...また客間においては人の心を魅するようなものであった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ちょっと人を魅する姿勢が出来てくる...
中里介山 「大菩薩峠」
...情熱の如く」此の仕事は私を魅する...
中島敦 「光と風と夢」
...読者を魅するものがロマンティシズム...
中島敦 「光と風と夢」
...其所(そこ)に聊(いささ)か人を魅する牽引力(けんいんりょく)を失う恐が潜(ひそ)んでいるという意味でも読みづらい...
「『土』に就て」
...冷静な少女の心を魅するほどの力があったとは思えない...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...たゞ口許に人を魅する力が籠つて居た...
平出修 「逆徒」
...まだ行つたことのない地方の植物が旅行家を魅するがやうにだ...
堀辰雄 「眠れる人」
...お前が僕を魅するのはお前の中に何か見知らないものがあるからだ...
堀辰雄 「眠れる人」
...死そのものが僕を魅するのである...
堀辰雄 「眠れる人」
...その高原で私の会ってきた多くの少女たちを魅するために...
堀辰雄 「麦藁帽子」
...その高原で私の會つてきた多くの少女たちを魅するために...
堀辰雄 「麥藁帽子」
...ある種の読者を魅するであろうが...
宮本百合子 「「或る女」についてのノート」
...心を魅する力をおそらく終生理解しないでしょうね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...この頃はそれが一種の人を魅するような態度に変じて来た...
森鴎外 「雁」
...地球の向う側で――魅するやうな花園の中へ行つて眠つてゐるシルストル一人が...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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