...奇麗な蝶々のように飛び廻る美装の子供何百人……それはまことに心を魅するような景色であった...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...「狐は果たして人を魅するの術を知るや...
井上円了 「おばけの正体」
...白磁の皿にもられたこのみのやうに人を魅する冷たい哀愁がながれでる...
大手拓次 「藍色の蟇」
...人を魅する美しさを持っていた...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...人を魅する道徳はわれわれをつらぬく...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...この魅するばかりの華麗な空を見て...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「グーセフ」
...魅するような微笑と(もっともそれは屡邪惡な色を帶びるのであったが)素晴らしい唇と齒とを持ち...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...魅するような悪魔の言葉に聞きとれたのだった...
豊田三郎 「リラの手紙」
...笑えば人を魅するような妖艶(ようえん)な色が出て来ました...
中里介山 「大菩薩峠」
...強烈にわれわれを魅するということはないが...
中里介山 「大菩薩峠」
...其所に聊か人を魅する牽引力を失ふ恐が潛んでゐるといふ意味でも讀みづらい...
夏目漱石 「「土」に就て」
...その高原で私の会ってきた多くの少女たちを魅するために...
堀辰雄 「麦藁帽子」
...この聖母の姿は魅するような女らしさがあり...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神の剣」
...人を魅する力がこもっている...
水野葉舟 「北国の人」
...しかしここは大人のしかも音楽を好くような人間の或種の人を魅するのであって...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...妖しく魅するような...
山本周五郎 「山彦乙女」
...これはそっぽ(容貌)で客を魅する方...
山本笑月 「明治世相百話」
...醜いが人を魅する悪魔的な眼付...
吉行エイスケ 「バルザックの寝巻姿」
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