...いつのまにか私たちを魅するやうになつたその不思議な眼に出會ふために...
アポリネエル Guillaume Apollinaire 堀辰雄訳 「青い眼」
...奇麗な蝶々のように飛び廻る美装の子供何百人……それはまことに心を魅するような景色であった...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...「狐は果たして人を魅するの術を知るや...
井上円了 「おばけの正体」
...果たして狐に人を魅するの術ありとせば...
井上円了 「おばけの正体」
...魅するような微笑と(もっともそれは屡邪惡な色を帶びるのであったが)素晴らしい唇と齒とを持ち...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...また客間においては人の心を魅するようなものであった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...笑えば人を魅するような妖艶(ようえん)な色が出て来ました...
中里介山 「大菩薩峠」
...其所に聊か人を魅する牽引力を失ふ恐が潛んでゐるといふ意味でも讀みづらい...
長塚節 「土」
...其所(そこ)に聊(いささ)か人を魅する牽引力(けんいんりょく)を失う恐が潜(ひそ)んでいるという意味でも読みづらい...
「『土』に就て」
...それが僕を魅するのである...
堀辰雄 「眠れる人」
...その何だか違う感じが小さい子の感情を限りなく魅する...
宮本百合子 「雨と子供」
...しかしここは大人のしかも音楽を好くような人間の或種の人を魅するのであって...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...心を魅する力をおそらく終生理解しないでしょうね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...この頃はそれが一種の人を魅するような態度に変じて来た...
森鴎外 「雁」
...云いようもなく人を魅する微笑であった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...舌を魅するように美味かった...
山本周五郎 「山彦乙女」
...地球の向う側で――魅するやうな花園の中へ行つて眠つてゐるシルストル一人が...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...むしろ人を魅するものさえある...
吉川英治 「私本太平記」
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