...遠くより屏風(びょうぶ)の大字躍(おど)る見ゆ六双(ろくそう)の屏風に描く気魄(きはく)かな十一月十四日 草樹会...
高浜虚子 「六百句」
...相当の人が落魄して...
種田山頭火 「行乞記」
...その旅人の有(も)っている技能や智慧や勇気が魂魄(こんぱく)と一緒に永久にその家に止まって...
寺田寅彦 「マルコポロから」
...そこにあるものは思想というよりも一種の気骨か気魄のようなものだ...
戸坂潤 「日本の頭脳調べ」
...作品の熱であり力であり気魄であり魂である...
豊島与志雄 「小説の内容論」
...揺ぎなき気魄である...
豊島与志雄 「梅花の気品」
...落魄(おちぶ)れた能役者でなきア先づ思案に餘つたお店者(たなもの)だ」「――」縁側に寢そべつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...こんな季節のながいあひだぼくの生活は落魄してひどく窮乏になつてしまつた家具は一隅に投げ倒され冬の 埃の 薄命の日ざしのなかで蠅はぶむぶむと窓に飛んでる...
萩原朔太郎 「青猫」
...こんな月魄(つきしろ)の光の中では...
久生十蘭 「生霊」
...魂は失せ魄滅びずと道教に云ふごと魄の帰りこよかし人の生じて始めて化するを魄と曰ひ、既に魄を生ず、陽を魂と曰ふ(左伝)又魂気は天に帰し、形魄は地に帰す(礼記)とあつて古くは少し違つてゐるが、道教では精神を亡びる魂と亡びざる魄との二つに分けて魄は亡びないことになつてゐる...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...あやかしの鼓にこもった霊魄(たましい)の迷いを晴らす道はもうわかったろうから...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...死んでも魂魄(こんぱく)はつねに京都回復を望んでいるとか...
吉川英治 「私本太平記」
...特に――落魄(おちぶ)れた義昭に従(つ)いて...
吉川英治 「新書太閤記」
...落魄(おちぶ)れ果てて...
吉川英治 「新書太閤記」
...自己の気魄(きはく)を輸血する気をもっていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...心の落魄れようである...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...浦人の魂魄(こんぱく)は...
吉川英治 「平の将門」
...そして彼らを単なる必要品を得るに過ぎぬまでに落魄せしめるならば...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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