...落魄(らくはく)というような一種の気分が漂っていた...
有島武郎 「或る女」
...宗吾眼を見ひらき、御回向辱なしといふを、この世の暇乞ひにて、英魂天に歸し、毅魄地に歸す...
大町桂月 「宗吾靈堂」
...落魄した父と孤独な君にとっては...
豊島与志雄 「父の形見」
...自由なのびのびとした気魄は...
豊島与志雄 「都会に於ける中流婦人の生活」
...しかも今や落魄(らくはく)の極にあるこの不幸なるスペイン人の上に...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...人を圧迫するような気魄であるが――牧は...
直木三十五 「南国太平記」
...赤山殿の魂魄(こんぱく)も...
直木三十五 「南国太平記」
...おれは落魄(おちぶ)れても気儘(きまま)の道を歩いているのだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...あのおばさんの魂魄(こんぱく)が...
中里介山 「大菩薩峠」
...筋向ふの鼻緒屋同様の落魄裡に次々と老人たちは死んでしまつてゐたので...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...関東節薄倖酒乱の天才小金井太郎の一家が何と落魄最中の私をたよつて寄食して来た...
正岡容 「滝野川貧寒」
...可愛がってくれていた祖父が獄舎につながれるようなことになってから極度に落魄して...
宮本百合子 「兄と弟」
...体力や気魄はとうてい借りられないものでございます...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼はつよい気魄によって...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...おのずから凜々(りんりん)たる気魄があって...
吉川英治 「剣難女難」
...その気魄...
吉川英治 「新・水滸伝」
...姫路の藩地からこのように流浪三界の落魄(おちぶれ)の身となり終ったのも...
吉川英治 「宮本武蔵」
...落魄(おちぶ)れた大名の末路はこうもあろうかと思わぬでもない...
吉川英治 「宮本武蔵」
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