...仰いで月魄を見る...
大町桂月 「箱根神社祈願の記」
...彼の魂魄(こんぱく)がその事実を僕に告げんとして帰ったのであろうか...
ストックトン Francis Richard Stockton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
... 405しかく呻めきて敵將の猛き魂魄身を離る...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...魂魄(こんぱく)となりて良人に添うはまさらずや...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...その功積って、重清入道も、朝霧の魂魄も、共に成仏し、末代その証(あかし)として、重清入道は死ぬ時には己(おの)れの頭を残すように言って置いたが、後世、その頭をここに祭って、あがめて鬼頭天王と申し奉る、これが、すなわち鬼頭様の由来だと、堂守の尼が細かに説明してくれたのを、手にとるように覚えている...
中里介山 「大菩薩峠」
...魄(はく)動いて寝(いぬ)るを得ず...
夏目漱石 「草枕」
...文芸家の精神気魄(きはく)は無形の伝染により...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...思ひ詰めた氣魄の凄まじさは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...人事みな落魄して...
萩原朔太郎 「氷島」
...それが落魄(らくはく)のおもいをそそるのでもあった...
原民喜 「秋日記」
...結局落魄(らくはく)して郷里に帰るの外(ほか)に途(みち)なからしめんと企てたり...
福田英子 「妾の半生涯」
...恋しく思う魂魄はそちらへ行くかもしれぬというような気も衛門督はしていっそう思い乱れた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...むしろ若い気魄をもつ壮年者の間に俳句が育てられて行つてこそ...
室生犀星 「俳句は老人文学ではない」
...落魄(らくはく)して...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...無間(むげん)地獄の底に堕ちながら死のうとして死に得ぬ魂魄のなげき……八万奈落の涯をさまよいつつ浮ぼうとして浮び得ぬ幽鬼の声……これが恋に破れたものの呪いの声でなくて何であろう...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...全戦線が「能的の気魄」をもって充たされていると言っていいであろう...
夢野久作 「「生活」+「戦争」+「競技」÷0=能」
...まるで気魄(きはく)が異(ちが)っていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...その気魄...
吉川英治 「新・水滸伝」
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