...町人の分際で横あいから射とめようという魂胆で...
モオパッサン 秋田滋訳 「初雪」
...蒸し返しの中味をなるべく暴露する機会を少なくしようという魂胆である...
戸坂潤 「読書法」
...何かのダシに遣(つか)おうとの魂胆でなければ何だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...下流の乞食から退治にかかろうとする魂胆であるらしい...
中里介山 「大菩薩峠」
...持って逃げ出そうという魂胆でしょう」「抛っておくがいい...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...かえって思いきらせるには好いからって魂胆で嫁(や)ったんだって言いますものね...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...傍聴者たちに聴かせる魂胆で...
火野葦平 「花と龍」
...こうして地主館(やかた)から馬車を見られないようにして発(た)ってしまう魂胆であった...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...公演は見ない魂胆でっか...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...メイに結婚を強要させようという魂胆です...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...巨額分はバラドスが隠し、安全な時を見計らい、ここへ来て、運ぶ魂胆です...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...」「強力を用ひても担ぎ出す魂胆で...
牧野信一 「酒盗人」
...威張つても見たい魂胆であつたのに――嗚呼戯(あゝ)...
牧野信一 「幽霊の出る宮殿」
...いじのわるいよろこびを私はブランカらしく満喫しようという魂胆です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...どういう魂胆でこんな人を小馬鹿にしたようなことをやるのかしら」二日おき一日おき二日おきといったぐあいに...
山本周五郎 「思い違い物語」
...あいつらになにか魂胆でもあるというのかい」「その喧嘩はわざと拵(こしら)えたものなんです」白井九郎兵衛が云った...
山本周五郎 「思い違い物語」
...毎日ここへ通って写しちまおうという魂胆ですよ」「和蘭陀だか英吉利斯(イギリス)だか知らないが...
山本周五郎 「新潮記」
...二つに頒(わ)ける魂胆であった」「う...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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