...紙とも付かず皮とも付かぬ強靱(きょうじん)な代赭(たいしゃ)色のへなへなした物に描かれた...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...春琴の日課は午後二時頃に靱(うつぼ)の検校の家へ出かけて三十分ないし一時間稽古を授かり帰宅後日の暮れまで習って来たものを練習する...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...某等の手にて討取る所存でござる」「国許の同志の方々は?」「赤山靱負(ゆきえ)殿...
直木三十五 「南国太平記」
...赤山靱負久普(ひさひろ)は...
直木三十五 「南国太平記」
...頼んでおきたいことがある」靱負が...
直木三十五 「南国太平記」
...何處かに強靱(きやうじん)なところがあり...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...健(すこ)やかなること六月の若木の樹體のなめらかさと強靱さが充ちきつてゐる...
長谷川時雨 「裸女の畫」
...金五十両と聞いて靱負は...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...「おかた様にはいかがおぼしめしまするか」酒巻靱負之助がはじめて口をひらいた...
山本周五郎 「日本婦道記」
...靱負之助はあっと眼をみはった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...真名女は靱負之助とただふたり対坐していた...
山本周五郎 「日本婦道記」
...靱負にはそういう迷いはなかった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...途中で見えなくなりましたので」「先に家へ帰ったのではないか」「いいえ荷物が置いた儘(まま)ですからそんなことはないと思います」不吉な予感が靱負の心を刺した...
山本周五郎 「日本婦道記」
...靱負はそう思った...
山本周五郎 「日本婦道記」
...靱負の身のまわりや牧二郎の世話ぶりには欠けたところがなかった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...靱負が選んだのはその絵具塗りの内職だった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...七十郎は鷺坂靱負と奥山出雲(いずも)を呼んだ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...衣文(えもん)の刻み方の強靱(きょうじん)な...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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