...老人はその薄い堅靱なものの上に...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...又わが將士順々に討たれ亡ぶを待たんとや? ああわが力いにしへのありし日われの柔靱の肢體における如からず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...油断がなりませぬ」赤山靱負は...
直木三十五 「南国太平記」
...「はっ」「それで、何うじゃ、その役を勤めるか、但しは又、何か、よい工夫が、あるか? その談合のために、呼んだが、益満――国許では、赤山靱負殿も、このことには御賛成であるし、益満なら心丈夫だとの仰せもある...
直木三十五 「南国太平記」
...赤山靱負は、うすら寒い、暗い、自分の部屋で、書類を破り棄てていた...
直木三十五 「南国太平記」
...「通せ」靱負が、答えると同時に、襖が開いて、西郷吉兵衛が、入って来た...
直木三十五 「南国太平記」
...現代人の晴朗と強靱性はこの深い憂欝の白冥を通っていると思われる...
中井正一 「探偵小説の芸術性」
...河村靱負の娘と聞けば...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「お紋は本当に河村靱負の娘でしょうか」「それも解ったものじゃない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...用人中根靱負(ゆきえ)の記に見えてゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...一さかまき靱負之助(ゆきえのすけ)は息をはずませていた...
山本周五郎 「日本婦道記」
...靱負之助はあっと眼をみはった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...「これは……」靱負之助はつぐべき言葉を知らなかった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...真名女は靱負之助とただふたり対坐していた...
山本周五郎 「日本婦道記」
...靱負はその言葉を現実に耳許(みみもと)で囁(ささや)かれるような気持だった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...予定より七日ほど後れて靱負は出立した...
山本周五郎 「日本婦道記」
...「私から申上げます」と鷺坂靱負が答えた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...レイクの剖検によりその強靱性が判明している組織にここまでのダメージを与えられるとは到底考えられなかったからだ...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
便利!手書き漢字入力検索