...極めて堅靱な質のものですから...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...袋の繊維はなかなか強靱(きょうじん)であるので鈍い鋏の刃はしばしば切り損じて上すべりをした...
寺田寅彦 「簔虫と蜘蛛」
......
富永太郎 「原始林の縁辺に於ける探険者」
...要するにじき疲労する非生産的な靱かさがあるだけだ...
豊島与志雄 「意欲の窒息」
......
直木三十五 「南国太平記」
...靱負は、遠島という処分になったのであるが、この処分は、習慣として、自裁をすすめる方法であった...
直木三十五 「南国太平記」
...余り――それは」靱負は...
直木三十五 「南国太平記」
...家にいるか」「はい」「呼べ」靱負は...
直木三十五 「南国太平記」
...あたかも強靱、巨大、精巧なる機械が私たちに喚びかけるものがそれである...
中井正一 「レンズとフィルム」
...四世は靱負正溥(まさひろ)...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...新沼靱負もそのなかの一人だった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...靱負はひじょうに重苦しい夢をみて覚めると...
山本周五郎 「日本婦道記」
...靱負(ゆきえ)おるか...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...靱負の持って来た手箱をあけて...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...靱負は次ノ間へさがり...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...発条(ばね)のような強靱(きょうじん)さをひそめていた相貌が...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...いま、千曲川をへだてて、雨宮の渡しにある武田の陣と、妻女山の上にある上杉陣とを、そうした観点から見くらべたところでは、いずれが強靱、いずれが脆弱(ぜいじゃく)とも思われなかった...
吉川英治 「上杉謙信」
...別人のような黒さと強靱(きょうじん)さを見せていた...
吉川英治 「源頼朝」
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