...「菜摘邨来由(なつみむららいゆ)」と題する巻物が一巻、義経公より拝領の太刀(たち)脇差(わきざし)数口、及(およ)びその目録、鍔(つば)、靱(うつぼ)、陶器(とうき)の瓶子(へいし)、それから静御前より賜(たま)わった初音(はつね)の鼓(つづみ)等の品々...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...しかるに以前の靱(しなや)かさは姿を消してしまひ...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...元は丈夫で強靱な身体の持ち主であろう...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...どんな困難に遭遇しても撓(たわ)まない強靱(きょうじん)さがあり...
徳田秋声 「縮図」
...余り――それは」靱負は...
直木三十五 「南国太平記」
...わしの誇りじゃ」靱負は...
直木三十五 「南国太平記」
...強靱(きょうじん)な野生の笹は...
本庄陸男 「石狩川」
...決して強靱では無いから...
牧野富太郎 「植物記」
...四世は靱負正溥(まさひろ)...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「では先日のものを拝見しましょう」「御診察は」「献立を拝見してからです」靱負はいそいで出ていった...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...靱負之助が立っていった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...靱負之助は戻って来て云った...
山本周五郎 「日本婦道記」
...靱負はその言葉を現実に耳許(みみもと)で囁(ささや)かれるような気持だった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...途中で見えなくなりましたので」「先に家へ帰ったのではないか」「いいえ荷物が置いた儘(まま)ですからそんなことはないと思います」不吉な予感が靱負の心を刺した...
山本周五郎 「日本婦道記」
...靱負はひじょうに重苦しい夢をみて覚めると...
山本周五郎 「日本婦道記」
...靱負は次ノ間へさがり...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「思いとまるから放してくれ」「御容赦を願います」と靱負が泣きながら云い...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...その迅さ、強靱さ、逞しさ...
吉川英治 「三国志」
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