...病人に霊魂の扶(たす)けを与へたり...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...魂の翼を束縛する骨肉の愛と――俺は此矛盾をどうすればいゝのだらう...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...皮膚を切り破って現われ出た二対(つい)の魂のようになまなましい感じで見る人を打った...
有島武郎 「或る女」
...やうやく魂の故郷を見付けた氣持でゐる私に取つては...
江南文三 「相川おけさ」
...投げだした魂の力を知れ...
種田山頭火 「行乞記」
...もはや半分以上魂の抜けたものになるのは実際止み難い事である...
寺田寅彦 「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」
...魂の底ではフランスの田舎(いなか)の中流人であるこのフランス人は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...生ける魂のうちのもっとも卑賤(ひせん)なものも救われなければならない...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...魂の腐った奴のすることだ...
豊島与志雄 「反抗」
...骨まで腐り込んだ主膳の魂のどこかを...
中里介山 「大菩薩峠」
...この魂のうめきが起るとしか思われないのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼等は自分の魂の空虚を隣人にさらしてしまった後...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...魂の傷の痛みをしばらくでも鎮(しず)めるより外はなかったのです...
平林初之輔 「華やかな罪過」
...静かに! ある魂の中をのぞいて見ようと思うのだ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ある幸福」
...(タッソー)霊魂のはたらきは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...いや霊魂の動揺は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ついに彼から心身の働きを奪った霊魂の働きに対するあの稀有なる適性を...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...此方(こなた)の山峡(やまかひ)より人魂の尾を引きて此(この)寺の方へ漂ひ寄り来るを物ともせぬ強気者(したゝかもの)に候ひしが...
夢野久作 「白くれない」
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