...四五日経つて返書が来た...
石川啄木 「赤痢」
...十分許り経つて加藤は自転車で帰つて行つた...
石川啄木 「鳥影」
...その時から百年も経つと...
伊波普猷 「ユタの歴史的研究」
...そしていつまで経つても立上らうとしなかつた...
薄田泣菫 「石を愛するもの」
...――博士は物の十分間も経つた頃...
薄田泣菫 「茶話」
...二月三月経つた...
薄田泣菫 「茶話」
...椿子が俳小屋の本棚の上に置かれてから殆ど三年の月日が経つた...
高浜虚子 「椿子物語」
...何万年も経つてゐるので...
太宰治 「お伽草紙」
...それから、一年ほど経つて、ひよつくりたけと逢つたが、たけは、へんによそよそしくしてゐるので、私にはひどく怨めしかつた...
太宰治 「津軽」
...それから暫く経つた後には...
田山録弥 「田舎からの手紙」
...それから四日ばかり経つと...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...最早三ヶ月も経つたが...
牧野信一 「初夏通信」
...おかえりになって一日二日と日が経つ毎になつかしさがまします...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ここへ来てからもう一刻ちかく経つ...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...それが日数の経つうちに少しずつ変ってゆき...
山本周五郎 「日本婦道記」
...それから約三十日も経つが...
山本周五郎 「風流太平記」
...それから五六年経つて...
吉井勇 「酔狂録」
...日の経つに従って水の浸(し)むように...
吉川英治 「三国志」
便利!手書き漢字入力検索