...一分も経つたかと思ふと...
石川啄木 「病院の窓」
...少し経つと何もかも忘れて...
上村松園 「苦楽」
...君の実在する世の中からその後二十年経つ間に...
海野十三 「海底都市」
...こゝに叛骨(はんこつ)が出てる工合から見ると……」暫く経つてから...
薄田泣菫 「茶話」
...それから一年程経つて失敗に失敗を重ねて...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...時の経つに従って部分々々に漸次に認識して行く...
戸坂潤 「科学論」
...茶の品質が時間の経つにつれて変化することを考えなかったからである...
中谷宇吉郎 「「科学的」方法の適用されぬ場合」
...それが五分と経(た)ち七分と経つうちに...
夏目漱石 「思い出す事など」
...四日経つとヒョイと煩(わずら)い付(つい)た...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...ものの一〇分経つと...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...彼は未だ文を発表しはじめて僅に二年位ひの年月しか経つてゐないが...
牧野信一 「彼に就いての挿話」
...未だ三四日の日数が経つてゐないが...
牧野信一 「凩日記」
...周子と結婚してから丁度五年経つてゐるが...
牧野信一 「毒気」
...何故自分は何時まで経つても...
牧野信一 「裸虫抄」
......
室生犀星 「愛の詩集」
...それから幾月経つてのことであつたらうか...
柳宗悦 「赤絵鉢」
...半月ほど経つうち...
山本周五郎 「さぶ」
...従って、彼と君侯のあいだに挟まって、困った当座は、腹も立ったが、数日経つと、(いや、あれが彼の、偉いところかも知れぬ)と、考え直して来た...
吉川英治 「宮本武蔵」
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