...南瓜(かぼちや)が薄雲太夫(うすぐもだいふ)と云ふ華魁(おいらん)に惚(ほ)れてゐた事はほんたうだらう...
芥川龍之介 「南瓜」
......
違星北斗 「北斗帖」
...だから誰よりも熊谷が巨魁(きょかい)だ...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...彼はこれがために外藩諸侯の魁(かしら)たる薩摩と結托せり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...古音は又魁、傀、槐等に近かるべければ、寧ろ桑の訓にあてゝ、尾張國丹羽郡大桑郷か、美濃國山縣郡大桑郷などにあてん方穩かならんか...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...ああいう女は昔なら大籬(おおまがき)の華魁(おいらん)にするといい...
永井荷風 「雪解」
...薄墨華魁に入れ揚げて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...薄墨華魁(うすずみおいらん)に現(うつゝ)を拔かし...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そう来なくちゃ――お蔭で薄墨華魁の元服姿が拝めるというものだ」「馬鹿だなァ」平次は大きく舌打をしながら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...誰袖華魁が馬喰町の中屋に乘込んだ時は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...他の花魁に見立て替えをされても...
広津柳浪 「今戸心中」
...吉原花魁(おいらん)手紙は出すけど...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...同書卅卷に「世に云ふ姫路の城中にオサカベと云ふ妖魁あり...
南方熊楠 「人柱の話」
...「それで、水戸へゆくと、藤田どのには、わしからもよろしくと伝言をたのむ」「承知しました」「では……」そう云うと、自分のそわそわしたことに腹を立てたとでもいうような、ひどくむっとした態度で玄関へ出ていった、「やあ魁介さん、どうなすった」「おとつい出て来ました」元気のいい声で、例の突っかかるような調子でそう云うのが聞えた...
山本周五郎 「新潮記」
...魁偉(かいい)な優婆塞(うばそく)と美男の浪人が...
吉川英治 「剣難女難」
...「ご辺が魁(さきがけ)の功名をねがわるるはご随意だが...
吉川英治 「三国志」
...曾魁(そうかい)などの一族でかためられ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...首魁の不死人は刑部省の牢で獄死したと...
吉川英治 「平の将門」
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