...魁偉(くわいゐ)なる建築(けんちく)が公衆(こうしゆ)を威嚇(ゐかく)する...
伊東忠太 「日本建築の發達と地震」
...世界に魁(さきが)けて...
海野十三 「地球要塞」
...群童に魁たるは、乃(すなわ)ち天下に魁たるの始めなり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...若しくは蘭語から英語にうつりつつあつた時代に魁けたものだといはれる...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...せめて吉原の華魁(おいらん)...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...薄墨華魁(おいらん)のことで鞘當(さやあ)てをしてゐる...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...姉のお柳は後添の誰袖華魁より...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...八重子の美しい華魁が牢の外に出ると...
林芙美子 「新版 放浪記」
...華魁(おいらん)鴨をうつわ...
久生十蘭 「海豹島」
...吉里さんの花魁、危のうござんすよ」と、頓興(とんきょ)な声を上げたので、一同その方を見返ると、吉里が足元も定まらないまで酔ッて入ッて来た...
広津柳浪 「今戸心中」
...有力の士は勉(つと)めてその魁(さきがけ)をなしたきことなり...
福沢諭吉 「旧藩情」
...体に似合はず容貌が赤黒く魁偉と云ふべき風彩だつた...
牧野信一 「タンタレスの春」
...妻は吉原松葉屋の小松という花魁とまでなり果ててしまう...
正岡容 「我が圓朝研究」
...或る箱の葭簀(よしず)の下では支那らんちゅうの目の醒めるようなのが魁偉(かいい)な尾鰭を重々しく動かしていた...
宮本百合子 「高台寺」
...宗伯は相貌魁梧で...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...毎日毎日チャンチャンチャンチャンと花魁船(おいらんぶね)を流している中(うち)に五十両の金が...
夢野久作 「近世快人伝」
...だからもとよりこれというほどな教養のあるひとではなかったろうが、この瀬川花魁は、逆境の中から自然にえたような廓に似合わしくない諦観をどこかに持っていたそうである...
吉川英治 「紅梅の客」
...魁(サキガケ)ニオ在(ハ)セバ...
吉川英治 「新書太閤記」
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