...女房の留(とめ)が鬼魅(きみ)をわるがって...
田中貢太郎 「位牌と鼠」
...とうとううす鬼魅(きみ)が悪くなって...
田中貢太郎 「追っかけて来る飛行機」
...うす鬼魅が悪い」「そうでございますよ...
田中貢太郎 「狐の手帳」
...ローゼンのお嬢さん」エルマは町の人と思ったので鬼魅(きみ)悪く思いながらも馬を止めた...
田中貢太郎 「警察署長」
...それに家の外には鬼魅(きみ)悪い暗い夜があった...
田中貢太郎 「黄燈」
...やっぱり鬼魅悪いところがあって夜もゆっくり睡れませんでした...
田中貢太郎 「人蔘の精」
...却(かえ)って無鬼魅(ぶきみ)に思えたくらいでした...
田中貢太郎 「母の変死」
...「何するのだ」章一はそこに暗い鬼魅(きみ)悪いものを見たが...
田中貢太郎 「一握の髪の毛」
...名音は鬼魅(きみ)が悪いので自分の室へ入るなり寝床の中へもぐりこんだ...
田中貢太郎 「法華僧の怪異」
...鬼魅(きみ)が悪い」と云って鬼魅を悪がるのであった...
田中貢太郎 「真紅な帆の帆前船」
...また壮(わか)い女があまり慣れなれしくするのもうす鬼魅(きみ)がわるいので躊躇(ちゅうちょ)した...
田中貢太郎 「港の妖婦」
...武士は一刻も早く鬼魅(きみ)悪い場所を離れたかった...
田中貢太郎 「山寺の怪」
...(けたいなこともあるものじゃ)半兵衛は鬼魅がわるかった...
田中貢太郎 「山の怪」
...鬼魅(きみ)がわるいわ」むこう側の食卓(テーブル)で二人の会社員らしい男の対手(あいて)をしている女がこっちを見た...
田中貢太郎 「雪の夜の怪」
...「なにが鬼魅(きみ)がわるいものか...
田中貢太郎 「雪の夜の怪」
...「いやあよ、ぞっとするわ、鬼魅が悪い、よしてちょうだいよ」お留ちゃんも何か想像しているのか厭(いや)な顔になっていた...
田中貢太郎 「雪の夜の怪」
...○紀伊続風土記所載高野山の天狗の項に「是は鬼魅の類にして魔族の異獣なり」とあるが...
谷崎潤一郎 「覚海上人天狗になる事」
...時としては鬼魅(きみ)の怪を聴くことあり...
柳田国男 「山の人生」
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