...とうとううす鬼魅(きみ)が悪くなって...
田中貢太郎 「追っかけて来る飛行機」
...餌(え)にでもなりたいのでしょうよ」婢(じょちゅう)は鬼魅(きみ)の悪い笑いかたをして妹の顔を見た...
田中貢太郎 「蟇の血」
...うす鬼魅が悪い」「そうでございますよ...
田中貢太郎 「狐の手帳」
...その二人の黒い影が鬼魅(きみ)悪く忰の眼に見えた...
田中貢太郎 「参宮がえり」
...洋燈は火屋(ほや)の一方が黒く鬼魅(きみ)わるく煤(すす)けていた...
田中貢太郎 「春心」
...多くの哀話とともに鬼魅(きみ)悪い話が残っている...
田中貢太郎 「焦土に残る怪」
...山西はそれがうす鬼魅(きみ)悪かった...
田中貢太郎 「水魔」
...却(かえ)って無鬼魅(ぶきみ)に思えたくらいでした...
田中貢太郎 「母の変死」
...「猿が」大塚は鬼魅悪い声を立てて引っくりかえった...
田中貢太郎 「忘恩」
...名音は鬼魅(きみ)が悪いので自分の室へ入るなり寝床の中へもぐりこんだ...
田中貢太郎 「法華僧の怪異」
...ほんとに鬼魅(きみ)のわるい話だよおまえ...
田中貢太郎 「雪女」
...「なにが鬼魅(きみ)がわるいものか...
田中貢太郎 「雪の夜の怪」
...「いやあよ、ぞっとするわ、鬼魅が悪い、よしてちょうだいよ」お留ちゃんも何か想像しているのか厭(いや)な顔になっていた...
田中貢太郎 「雪の夜の怪」
...わたしはその車にいるのが鬼魅(きみ)がわるいので...
田中貢太郎 「雪の夜の怪」
...お礼にさしあげますから」謙蔵はうす鬼魅(きみ)悪く思わないでもないが...
田中貢太郎 「指環」
...不意に表座敷の方で獣の吠えるような鬼魅の悪い怒りたった人声がする間もなく...
田中貢太郎 「鷲」
...一はこれ鬼魅にして...
南方熊楠 「十二支考」
...毎夜海底の妖怪鬼魅と闘う...
南方熊楠 「十二支考」
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