...暑い陽(ひ)を吸うていた磧(かわら)の沙(すな)は鬼魅(きみ)悪くほかほかしていた...
田中貢太郎 「赤い土の壺」
...少年の橋田君は鬼魅(きみ)がわるかった...
田中貢太郎 「朝倉一五〇」
...道夫は鬼魅(きみ)がわるいので...
田中貢太郎 「馬の顔」
...菊江は鬼魅(きみ)が悪くなったので...
田中貢太郎 「女の怪異」
...起きて逃げる拍子に笑ったのだが」「おかしゅうございますね」お滝はうす鬼魅が悪いので...
田中貢太郎 「狐の手帳」
...ローゼンのお嬢さん」エルマは町の人と思ったので鬼魅(きみ)悪く思いながらも馬を止めた...
田中貢太郎 「警察署長」
...洋燈は火屋(ほや)の一方が黒く鬼魅(きみ)わるく煤(すす)けていた...
田中貢太郎 「春心」
...山西はそれがうす鬼魅(きみ)悪かった...
田中貢太郎 「水魔」
...鬼魅の悪い偶人を一刻も早く始末をしたいと思ったが...
田中貢太郎 「偶人物語」
...却(かえ)って無鬼魅(ぶきみ)に思えたくらいでした...
田中貢太郎 「母の変死」
...「何するのだ」章一はそこに暗い鬼魅(きみ)悪いものを見たが...
田中貢太郎 「一握の髪の毛」
...章一は鬼魅(きみ)が悪いので袴(はかま)と羽織(はおり)を鷲掴(わしづか)みにしてそこを飛びだした...
田中貢太郎 「一握の髪の毛」
...武士は一刻も早く鬼魅(きみ)悪い場所を離れたかった...
田中貢太郎 「山寺の怪」
...「いやあよ、ぞっとするわ、鬼魅が悪い、よしてちょうだいよ」お留ちゃんも何か想像しているのか厭(いや)な顔になっていた...
田中貢太郎 「雪の夜の怪」
...お礼にさしあげますから」謙蔵はうす鬼魅(きみ)悪く思わないでもないが...
田中貢太郎 「指環」
...左道を修め鬼魅に事(つか)え...
南方熊楠 「十二支考」
...毎夜海底の妖怪鬼魅と闘う...
南方熊楠 「十二支考」
...時としては鬼魅(きみ)の怪を聴くことあり...
柳田国男 「山の人生」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??