...それが小出氏がもと尾張の一ノ宮に居た時分に目をかけてゐた鬼頭といふ騎手の弟子に當るとのことで...
高濱虚子 「横山」
...この鬼頭天王様(きとうてんのうさま)へは一向...
中里介山 「大菩薩峠」
...その名を鬼頭なにがしと呼んだかな...
中里介山 「大菩薩峠」
...鬼頭天王の堂守といえば...
中里介山 「大菩薩峠」
...鬼頭天王とは、いったい何だと反問したら、あの堂守の尼が、妙に上ずった肉声をあげて、こんなことを聞かせたぞ――昔、北面の武士に兵部重清(ひょうぶしげきよ)というがあって、それが正安二年の春、後伏見院が北山に行幸ありし際、その供奉(ぐぶ)の官女の中に、ええ、何と言ったかな、そうそう、朝霧という美女がいた、それを兵部重清がみそめてしまった、つい、いい首尾があって、連理の交わりとやらを為(な)したそうだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...すなわち鬼頭様の由来だと...
中里介山 「大菩薩峠」
...┌─宇治山田の米友├─不破の関守氏山科新居────┼─弁信法師├─お銀様└─がんりきの百蔵┌─芸妓福松福井より近江路─┤└─宇津木兵馬┌─神尾主膳根岸侘住居(ねぎしわびずまい)───┼─ビタ助└─お絹┌─机竜之助京洛市中────┼─南条力├─五十嵐甲子雄└─轟源松┌─与八甲州有野村───┤└─郁太郎等でありまして、裏面或いは側面に動く人名、或いは新たに点出された人間としては、月心院内、門番の娘と、怨霊(おんりょう)の美僧美女、目明しの文吉、斎藤一、福井の好学青年、近藤勇、勝海舟の父、藤原の伊太夫、鬼頭天王の尼、村正どん、島原の舞子、重清と朝霧、与八の周囲の民衆と子供、動物としてはグレートデン、庫裡(くり)の猫の登場等々であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...あれより少し若いかな」「鬼頭天王のおばさんというのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...祖父の義弟の鬼頭(きとう)九八郎という人間でした...
野村胡堂 「九つの鍵」
...鬼頭九八郎は悪者の仲間をかり集めて...
野村胡堂 「九つの鍵」
...義弟鬼頭九八郎の性格から...
野村胡堂 「九つの鍵」
...あとの四人は他人だ」「その鬼頭の叔父がお祖父(じい)さんを裏切って敵に廻った...
野村胡堂 「九つの鍵」
...六丁六甲の鬼神軍に仕立て兵にはみな鬼頭を冠(かぶ)らせ...
吉川英治 「三国志」
...もうひとりの獄卒は処刑用の大きな“鬼頭刀(きとうとう)”をささげている...
吉川英治 「新・水滸伝」
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