...僕の「点鬼簿」に加えたいのは勿論(もちろん)この姉のことではない...
芥川龍之介 「点鬼簿」
...「点鬼簿」に加えた三人は皆この谷中(やなか)の墓地の隅に...
芥川龍之介 「点鬼簿」
...『点鬼簿』と云うのは読んだけれども...
芥川竜之介 「歯車」
...『点鬼簿(てんきぼ)』と云ふのは読んだけれども...
芥川龍之介 「歯車」
......
小穴隆一 「二つの繪」
...彼の短篇「點鬼簿」(大正十五年)にはその實母の肖像が生まなましく描かれてゐる...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...「點鬼簿」は彼の晩年の暗澹たる諸作品の先驅をなしたものである...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...「大導寺信輔の半生」(大正十三年)は前出の「點鬼簿」(大正十五年)と共に彼の作品の中では珍らしい位...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...「一塊の土」「大導寺信輔の半生」「點鬼簿」「玄鶴山房」「河童」を經て「齒車」に至るまでの時期(大正十二年―昭和二年)である...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...彼がその病氣と悔恨と衰弱との間に苦しく書き上げられた「點鬼簿」(大正十五年)を...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...「點鬼簿」中の少年は氣の狂つてゐた母の死の前にどうしても涙の出ないため泣く眞似をしてゐるのである...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...「點鬼簿」の暗鬱さは僕を壓しつぶす...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...が、「點鬼簿」以後、「彼」「玄鶴山房」「蜃氣樓」「齒車」などが發表される毎にそれを讀んで行くと、それらの作品の上にはいづれにも「點鬼薄」の持つてゐた暗鬱さが掩うてゐるが、それに慣れるに從つて、僕はその暗鬱さに親しみをさへ感じ出した...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...病床にあつて「點鬼簿」を書いてゐられたときで...
堀辰雄 「萩原朔太郎」
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