...今までの鬱気(うっき)が晴れて...
中里介山 「大菩薩峠」
...悲嘆に暮れた憂鬱気質の人は...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...私を笑はせ鬱気を払ふために強ひてあんな冷かしを云つたのであらう...
牧野信一 「環魚洞風景」
...」「では余ツ程私の容色は憂鬱気だつたのだな...
牧野信一 「ピエル・フオン訪問記」
...口だけは怖ろしく達者だが稍低脳であるらしい高慢鼻の二十歳の妹に恋してゐるといふギタアを携へて来た憂鬱気な洋画青年……次々に左様(そん)な人達が...
牧野信一 「円卓子での話」
...眠らうとするとギターの青年が何時までも憂鬱気な曲を奏でながら恋人の気嫌をとつてゐるのが耳について樽野は一層眠れなかつたのだ...
牧野信一 「円卓子での話」
...夢のやうに壮麗な都市の裏町にあるイダーリアといふ小さな憂鬱気な構えの酒場の店先きである...
牧野信一 「山彦の街」
...長陣の鬱気(うっき)を...
吉川英治 「上杉謙信」
...歓語は沸き、鬱気は飛んだ...
吉川英治 「上杉謙信」
...長陣の鬱気(うっき)ばらしに...
吉川英治 「三国志」
...共に鬱気(うっき)をはらすがいい」と...
吉川英治 「三国志」
...こんな時は鬱気(うっき)を退治して大いに快笑するに限ると...
吉川英治 「三国志」
...彼の鬱気(うっき)も...
吉川英治 「私本太平記」
...梅雨(つゆ)じめりの鬱気(うっき)も少し散じようかと思うて」「稀に...
吉川英治 「新書太閤記」
...鬱気(うつき)を散じるによく...
吉川英治 「親鸞」
...汗と鬱気(うっき)を出してしまうんだ...
吉川英治 「親鸞」
...いつも鬱気(うつき)でいたお米――それと目の前の人とがどう考えても...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...鬱気(うちき)な猫みたいに...
吉川英治 「柳生月影抄」
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