...鬱々(うつうつ)と松が茂つてゐる...
芥川龍之介 「日本の女」
...将軍家は終始鬱々として居られたし...
太宰治 「右大臣実朝」
...鬱々として楽しまず...
太宰治 「酒の追憶」
...憤怒(ふんぬ)をさえ覚えて、寝床を蹴って起き、浴場へ行って、広い浴槽を思いきり乱暴に泳ぎまわり、ぶていさいもかまわず、バック・ストロオクまで敢行したが、心中の鬱々は、晴れるものでなかった...
太宰治 「八十八夜」
...鬱々(うつ/\)としているように見えたので...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...鬱々(うつうつ)とした姿勢で思い沈んでいるところは...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「犬を連れた奥さん」
...旅人は何か鬱々(うつうつ)と考えに沈んでいるらしかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...杉木立の、鬱々とした、山気と、湿気との籠めている中に、大きい堂が、古色を帯びて建っていた...
直木三十五 「南国太平記」
...心が鬱々としている時...
林芙美子 「新版 放浪記」
...鬱々したときはいつもその白い二疋のむつれあった魚のようにぬらぬらしたものに...
室生犀星 「香爐を盗む」
...」公爵は夜どほし鬱々と物を案じてゐた...
アルベエル・サマン Albert Samain 森林太郎訳 「クサンチス」
...彼は今さきまで鬱々として通った道を...
横光利一 「上海」
...豈(あに)鬱々(うつうつ)として...
吉川英治 「三国志」
...われながら鬱々(うつうつ)の感にたえません...
吉川英治 「私本太平記」
...鬱々(うつうつ)たる家康の胸中のものが...
吉川英治 「新書太閤記」
...鬱々(うつうつ)と...
吉川英治 「新・水滸伝」
...何を鬱々(くよくよ)」と...
吉川英治 「源頼朝」
...しかも何か鬱々と不機嫌を内に溜めている姿を見ると...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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