...そこで彼はそれから先きの幾年を諸人の見る前に鬱々と暮らして...
レオニード・ニコラエヴィッチ・アンドレーエフ 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...鬱々として胸襟の間に積滞し...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...鬱々と籠居の御様子でございましたが...
太宰治 「右大臣実朝」
...将軍家は終始鬱々として居られたし...
太宰治 「右大臣実朝」
...鬱々として楽しまず...
太宰治 「酒の追憶」
...しつこい歯痛とともに鬱々として焦立(いらだ)たしいものの代表に使われるほど...
谷譲次 「踊る地平線」
...わたしはなんだか鬱々(うつうつ)と沈(しず)み込(こ)んだ気持で過した...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...鬱々(くさくさ)するような降雨(あめふり)の日には...
徳田秋声 「あらくれ」
...それで鬱々として...
中谷宇吉郎 「百科事典美談」
...鬱々(うつ/\)として籠つて居たのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...鬱々と東のほうを眺めていると...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...全島鬱々たる樹木の山もそれまでは禿山との事...
横光利一 「欧洲紀行」
...ペストの平原に対してブダは対岸の緑樹鬱々とした丘陵である...
横光利一 「欧洲紀行」
...鬱々(うつうつ)たるものがあった...
吉川英治 「三国志」
...怏々鬱々(おうおううつうつ)...
吉川英治 「新・水滸伝」
...また鬱々(うつうつ)たる義憤に燃えた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...胸の中の鬱々(くさくさ)まで...
吉川英治 「野槌の百」
...何を鬱々(くよくよ)」と...
吉川英治 「源頼朝」
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