...怨嗟の声を一身に浴びる思いで鬱々としていたことも事実であった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...修善寺に於いて鬱々の日々をお送りになり...
太宰治 「右大臣実朝」
...鬱々として楽しまない...
太宰治 「お伽草紙」
...鬱々として樂しまない...
太宰治 「お伽草紙」
...私たち、こんなに毎日、鬱々したり、かっとなったり、そのうちには、踏みはずし、うんと堕落して取りかえしのつかないからだになってしまって一生をめちゃめちゃに送る人だってあるのだ...
太宰治 「女生徒」
...気が鬱々するとお詣りに行つてよ...
徳田秋聲 「水ぎわの家」
...杉木立の、鬱々とした、山気と、湿気との籠めている中に、大きい堂が、古色を帯びて建っていた...
直木三十五 「南国太平記」
...待乳山の老樹鬱々(うつうつ)たる間より唯幾旒(いくりゅう)となき幟(のぼり)の貧しき鱗葺(こけらぶき)の屋根の上に飜(ひるがえ)るさまを以て足れりとなし...
永井荷風 「江戸芸術論」
...鬱々として仕事も手につかないのである...
中村地平 「霧の蕃社」
...はかないあきらめを抱いて鬱々(うつうつ)としていた...
久生十蘭 「湖畔」
...大物(おおもの)を抱えて鬱々としてござった...
久生十蘭 「玉取物語」
...以前は鬱々としている時でも...
二葉亭四迷 「浮雲」
...鬱々(うつうつ)たる城下の森は千歳をことほいでいるのです...
柳宗悦 「民藝四十年」
...豈(あに)鬱々(うつうつ)として...
吉川英治 「三国志」
...足利家のうちに鬱々(うつうつ)とこもっていた長年月が...
吉川英治 「私本太平記」
...また多血から来る鬱々(うつうつ)な忿懣(ふんまん)とをやりばなくしておいでだった...
吉川英治 「私本太平記」
...「そんな生き方はもう鬱々(くさくさ)だ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...鬱々(くさくさ)すれば...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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