...鬱々として日を暮らすこと多し...
芥川龍之介 「病中雑記」
...鬱々と籠居の御様子でございましたが...
太宰治 「右大臣実朝」
...鬱々として樂しまない...
太宰治 「お伽草紙」
...第十九世紀社会の大烈風はすでにかの上古において垂天の雲のごとき鬱々葱々(うつうつそうそう)たる貴族的の大木を抜き去れり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...旅人は何か鬱々(うつうつ)と考えに沈んでいるらしかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...杉木立の、鬱々とした、山気と、湿気との籠めている中に、大きい堂が、古色を帯びて建っていた...
直木三十五 「南国太平記」
...鬱々として仕事も手につかないのである...
中村地平 「霧の蕃社」
...鬱々(うつ/\)として籠つて居たのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...鬱々とした面持で...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...鬱々と眼をとじていた...
久生十蘭 「肌色の月」
...鬱々(うつうつ)としてそれらの愉(たの)しかった水郷の家のことが...
室生犀星 「津の国人」
...鬱々とつづいているところなので...
山之口貘 「沖縄帰郷始末記」
...全島鬱々たる樹木の山もそれまでは禿山との事...
横光利一 「欧洲紀行」
...今日の旅路を鬱々(うつうつ)と...
吉川英治 「私本太平記」
...怏々鬱々(おうおううつうつ)...
吉川英治 「新・水滸伝」
...鬱々(うつうつ)と...
吉川英治 「新・水滸伝」
...しかも何か鬱々と不機嫌を内に溜めている姿を見ると...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...灰色に鬱々(うつうつ)とした雲は...
蘭郁二郎 「自殺」
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