...――しかし今朝よりも憂鬱にではない...
芥川龍之介 「十円札」
...黙ったまま陰鬱(いんうつ)に立っていた...
有島武郎 「或る女」
...鬱然として諸種の事業が興り...
石川三四郎 「社会的分業論」
...持病の憂鬱がとみに軽くなるのを覚えるのは...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...たとえばだいじのむすこを毒殺された親父(おやじ)の憂鬱(ゆううつ)を表現する室内のシーンでもその画面の明暗の構図の美しさはさまにレンブラントを想起させるものがあるが...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...底深い憂鬱(ゆううつ)を見てとった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...次に憂鬱に沈んでゆく...
豊島与志雄 「聖女人像」
...沈んだ沈鬱なものとが...
豊島与志雄 「白日夢」
...」「うむ……然し幽鬱になったというのはどうも旧時代的だし...
豊島与志雄 「春」
...日頃の鬱憤(うつぷん)も交つてゐるのでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...夜鳥よこのせつない戀情はどこからくるかあなたの憂鬱なる衣裳をぬいで はや夜露の風に飛びされ...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...不吉な厭人的情操や病鬱的精神や...
萩原朔太郎 「非論理的性格の悲哀」
...三遊びほうけたあとの憂鬱が身体にしみとおり...
久生十蘭 「復活祭」
...憂鬱な気持で出る...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...内田百間の「南山寿」を読みかけるが、憂鬱なのでイヤ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...それがあたりを益々陰鬱なものにしてゐた...
北條民雄 「間木老人」
...すこし気が鬱(ふさ)いだように黙っていると...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...次第に憂鬱であつた...
牧野信一 「熱海線私語」
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