...阿彌陀鬮(あみだくぢ)をやつてお菓子を買はうと云う相談をして居て...
石川啄木 「病院の窓」
...板倉殿は笑いながら十人の者に鬮(くじ)引きをさせて...
太宰治 「新釈諸国噺」
...雪子に貧乏鬮(くじ)を抽(ひ)かせて自分ひとり巧(うま)いことをしているような...
谷崎潤一郎 「細雪」
...間もなく徴兵の鬮(くじ)が当つて高崎の兵営に入つたといふ噂(うはさ)を聞いた...
田山花袋 「重右衛門の最後」
... 315中に二條の鬮(くじ)を入れ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...面(おもて)をそむけ打ふればすぐにパリスの鬮出でぬ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...子(こ)の名(な)は紙(かみ)へ書(か)きつけて産土神(うぶすな)の前(まへ)に神鬮(みくじ)の樣(やう)にして引(ひ)けば...
樋口一葉 「われから」
...神鬮(かみくじ)をとってきめようということになって、鬮をとると、上陸せよと出た...
久生十蘭 「藤九郎の島」
...鬮引(くじびき)にて満座に至りて皆済(かいさい)になる仕組(しくみ)であるが...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...先日余の引いた凶の鬮(くじ)を穴守様(あなもりさま)で流してもらふたとわざわざ鼠骨(そこつ)の注進...
正岡子規 「墨汁一滴」
...故にこれを富鬮(とみくじ)的応募といふ...
正岡子規 「墨汁一滴」
...「正月十六日、伊沢先生及諸子同遊雑谷十介園、園中野梅万余株、花盛開、鬮韻得八庚...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...鬮(くじ)一許都に帰ると...
吉川英治 「三国志」
...――それよりは拙者がいま、鬮(くじ)を作るから、鬮を引いて、先鋒と後詰めの任をきめられては如何か」「なるほど、それも一案」と、王忠も劉岱と同意したので、異存なくばと、念を押したうえ、軍使は二本の鬮をこしらえて二人に引かせた...
吉川英治 「三国志」
...神鬮(みくじ)を引いたそのときに...
吉川英治 「新書太閤記」
...幾名か連れて来ておろうな」鬮(くじ)歌道や茶の友には...
吉川英治 「新書太閤記」
...自分の手に神鬮筥(みくじばこ)を受け...
吉川英治 「新書太閤記」
...鬮(くじ)にあらわれた...
吉川英治 「新書太閤記」
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