...(中略)鬮(くじ)とりて菜飯(なめし)たたかす夜伽(よとぎ)かな 木節皆子なり蓑虫(みのむし)寒く鳴きつくす 乙州うづくまる薬のもとの寒さかな 丈艸吹井(ふきゐ)より鶴をまねかん初時雨(しぐれ)其角一々惟然(ゐねん)吟声しければ...
芥川龍之介 「芭蕉雑記」
...ものみなはかたみにつらき犧牲(いけにへ)の鬮(くじ)のさだめを免(のが)れあへず...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...それも鬮を引いてその鬮に当たったものが焚(た)くというのであります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...板倉殿は笑いながら十人の者に鬮(くじ)引きをさせて...
太宰治 「新釈諸国噺」
...ゆっくり飲んでいて貰いましょう」「貧乏鬮(くじ)お引きやしたなあ」「なあに...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
... 315中に二條の鬮(くじ)を入れ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...面(おもて)をそむけ打ふればすぐにパリスの鬮出でぬ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...子(こ)の名(な)は紙(かみ)へ書(か)きつけて産土神(うぶすな)の前(まへ)に神鬮(みくじ)の樣(やう)にして引(ひ)けば...
樋口一葉 「われから」
...鬮引(くじびき)にて満座に至りて皆済(かいさい)になる仕組(しくみ)であるが...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...阿久沢は貧乏鬮の元祖也久良伎たしか阿久沢邸は九段一口坂辺りにあつた...
正岡容 「大正東京錦絵」
...それで御鬮の表には...
柳田國男 「日本の伝説」
......
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...鬮(くじ)一許都に帰ると...
吉川英治 「三国志」
...――それよりは拙者がいま、鬮(くじ)を作るから、鬮を引いて、先鋒と後詰めの任をきめられては如何か」「なるほど、それも一案」と、王忠も劉岱と同意したので、異存なくばと、念を押したうえ、軍使は二本の鬮をこしらえて二人に引かせた...
吉川英治 「三国志」
...劉岱(りゅうたい)の鬮には...
吉川英治 「三国志」
...先陣後陣のことは鬮(くじ)を引いてそれに従おうではないか」「鬮で? それはおもしろい」そこで二人は鬮を引いた...
吉川英治 「三国志」
...鬮(くじ)にあらわれた...
吉川英治 「新書太閤記」
...それを神鬮に託すようなことはあり得ないと決めていたからである...
吉川英治 「新書太閤記」
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